心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年05月13日(木) 商業主義2

そういえばフィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』が、ブレードランナーという映画になったとき、喜んで映画館に見に行きました(古い話だな)。かっこいい映画に仕上がっていて、生涯名声とか富とかと関係なかったディックが完成を待たずに死んでしまったのはつくづく残念だなと思いました。
しかしこの映画、エンディングが改作されていて、思わずスクリーンに向かって「ばかやろう」と叫んでしまいました。原作の「人生そんなに選択肢もないし、生きていくのは辛いけど、でもやっぱり生きていくしかないんだよなぁ」という、ディック自身の人生と重なるかのような「生きていく切なさ」が良かったんですが・・・。
商業ベースに乗らないものはプロの作品とは呼べないけれど、商業主義のにおいがぷんぷんするのは好きになれません。

悪天候の中、集まってくれた仲間に感謝。皆さんが来てくれないと大変だったんですよ。
実は昨日休んだせいで、今日出張に行かざるを得なくなっちゃっていそうで、出社するまでひやひやだったんですが、それは無事明日で良いことになって、ほっとしたものです。
なかなか笑顔で「ありがとう」と言えるまで回復してません。

最近「健康ブームで乙種の焼酎が人気」なんだそうで、ネットオークションで「森伊蔵」の偽物が売られて摘発されたりしています。「百年の孤独」なんかも売れているのだそうです。十数年前、まだ酒を選んで買う楽しみが残っていた頃、「百年の孤独」は結構好きで飲んでいました。部屋にビンがゴロゴロするぐらいに。

そんな話から、いきなりガルシア・マルケスの『百年の孤独』が読みたくなって、アマゾンで注文してしまいました。近年改訳があったので、読みやすくなっていると期待しています。「百年の孤独」を飲んでいた頃、友達から借りて、読もうと努力したのですが、根気が尽きて読みきれなかったのです。「族長の秋」は面白く読めたのですが、当時の酒代のために古本屋へ売ってしまいました。

受注がないまま会社が息絶えてしまい、フリーランスで仕事をするという事態を覚悟していたのですが、今週は急にいくつかのオファーがありました。ボーナスは期待できないけれど、会社はしばらく持ちそうです。中国市場機軸の景気回復なんて、本当にあるとは思いませんでしたが・・・まあともかく、神様は僕が時間にルーズな生活をするのを許してはくれなかったようです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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