心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年07月03日(木) 書く気力無し

最近結婚指輪を外しています。
別に特別な意味はありません。左手の小指の内側が炎症を起こしたせいです。かなり無理して指輪をはめ続けてきたことには、実は意味があるのです。最近でこそ顔が年齢に追いついてきてくれましたが、一時期は10歳も若く見られることも珍しくありませんでした。30代前半では大学生と言われることもしばしば。

若く見られるということは、男の仕事にとっては決して有利にばかりは働いてくれないのです。しかし、結婚していると判ると、年齢に関わらずちょっと信用が増してくれるのです。「若造」と思われていたものが、「若いくせに女房子供を養っているなら少しは認めてやろうじゃないか」という雰囲気に変わります(若くないけど)。独身の連中は身軽だからイザとなったら逃げ出せるけど、家族持ちにとって給料を持って帰るという責務は重いですから。

それと、本人の年齢を聞くのは男同士でも遠慮がありますが、家族持ちに子供の有無や子供の年齢を聞くのは、なぜかぶしつけな質問ではないこともあります。長い髪の毛を後ろ頭で縛って、迷彩服を着て、そんでもってジムニーに乗っているようなにいちゃんでも、妻子もちとわかると「なんだか頼もしげ」に見えたりして・・。

そんなことを、さりげなく(なのかこれ見よがしなのか)アピールしてくれるのが左手の薬指にある指輪です。だから、営業に行くときは無理してはめたりしています。男社会には、男同士の暗黙のルールがあって、経済社会のなかにあって収入を継続的に得るには、信条を犠牲にする必要があったりもします。悲しいね。

逆に「妻が病気」というのはかなりマイナス。だから「妻がアルコール依存症で、旦那の仕事に差し支える」というのもかなりのダメージだったりするのでしょう。もっとも、旦那がアル中で飲んでばかりで稼がないほうが、よっぽど直接的ですね。

(この原稿は以前に書いたものの、事情によりお蔵入りになったものですが、もったいないので使います)


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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