心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年06月03日(火) オンラインストアの憂鬱

昔(っていつだ?)に比べて、本の寿命はとっても短くなりました。

アマゾンや紀伊国屋のオンラインストアで、本を検索してみるとわかりますが、「版元品切れ」の多いこと。以前だったら5〜6年は新刊書として在庫があったものが、最近は2〜3年もてばいいほうです。それで、文庫版が出て、それが品切れになったら、はいお終いです。

『プロザック・コンプレックス』という本を見つけたのは、新聞社のデータベースを検索しているところでした。有料検索は契約を止めてあるのですが、無料検索でも結構いろいろな記事を出してくれます。1,500円以上ならアマゾンの送料が無料なんで「買っちゃえ」という決断を下しました。忘れていて、何年か経過してから思い出した頃には、もう遅いという事態は避けたいのです。

ついでにマイケル・J・フォックスの自伝『ラッキーマン』。それから、ついでのついでに小倉優子の最初の写真集も買ってしまいました(やっぱり写真集は中古はいやだし)。で、届く前に出張に行ってしまい、帰ってきたら他の郵便物の束に混じって詰まれていたというわけです。

おぐゆういいっすよ。でも「ゆうこりん」とか「ももか姫」とか名乗るのはやめて下さい(彼女は妄想世界のなかでは「こりん星」の「ももか姫」なのだそうです。ああ、なんか素敵にイカれてますね)。
周りの人には「○○さん(本名)の好きそうなタイプですね」と言われます。決して「いいトシして恥ずかしくないんですか?」とは言われません。アダルトのDVDを買うよりは、無駄遣い感が少ないし。アイドルというのは、絶対手に入らない虚像であるから良いのです。それをオフセット印刷に固着したものならなおさら(語ってる語ってる)。

腹の下から突き上げるような○欲というのは次第に失われつつあります。それは僕が聖人になったというわけじゃなくて、単に加齢が原因なのでしょう。僕の30代はもう数えるほどの日数しか残っていないわけです。
内心は「誰でもいいからお願いします」でありながら、外面は「そこまで飢えていないもん」と振舞わざるを得ず、欲望とプライドの間で煩悶としていた若き日々は、過去になりつつあります。きっと、女子高生と援助交際するなんて人は、お金とヒマと丈夫な欲望を抱えた人なんでしょう。

それでも男はいつまでたっても男ですから、完全に自由になるということはありません。でも、死に至る病人の仲間に入って、人生が本当の意味で「限りがある」ことを知ったときに、コントロール不能な世界の中で、自分を守るためだけのプライドには用が無いことも知らされたのです。
男であるという身もふたも無い事実から逃れられない以上、そして時間がどんどん過ぎていってしまう以上、すっぱい葡萄の論理はあまり役に立ちません。その行動の結果、後悔するかどうかは、たぶん神様が示してくれるでしょう(おぐゆうの写真集はすぐ後悔しそうだけど)。

出版事情を憂えるはずが、また男という病気の話になってしまいました。

土日出張ぶんは代休を取るようにという指示が下りました。ヒマじゃないけど来週は1日だけ休みをもらいます。



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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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