心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年04月23日(水) 中年になるということ

認めたくは無いけれど、「忘れっぽく」なりました。
風呂に入りながら、「ああ、あの人に電話しておかなくちゃ」と用件を思い出しても、ふと気が付くともう深夜だったりします。さすがにそんな時間に電話はできません。若い人を見ていると「スポンジが水を吸うような記憶力」を感じるのですが、もはや、僕にはそれは失われてしまったようです。
6才の子供の1年は1/6だけど、40才の1年は1/40に過ぎないと言う言葉もありました。一日はさらにその365分の1なのですね。でも、大切な一日には違いないのに、なぜか軽い僕の日常(本当に軽いのか?)。

憶えられないのは「生存に重要でないから」だそうです。「生きていくのに忘れてはならない情報」であれば、忘れないそうなのです。その意味では、確かに今回の電話の件など、たいして急ぐことでもありません。
そうやって、忘れっぽくなることで、心の負担を減らす仕組みが出来上がってきてしまったのでしょうか。忘れたふりをしていても、心のどこかに残っていて、くよくよ悩んでいることは多いのにね。でも、忘れていかないと、人生は苦しいことが多すぎます。
それでも、生きていくだけの価値はあるんでしょうけどね。

ともかく、30才を過ぎてから、あの吸収力はしだいに薄れてきてしまいました。忘れっぽくなるのが恵みなのか、苦しみなのか、まだ僕にはわかりません。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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