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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年04月09日(水) 去るもの、残るもの AAから去っていきたい人々を引き止めるのは、あまり賢明なやり方ではないのだと聞きます。彼らは、AAのある生き方と、AAのない生き方の両方を試してみたいわけで、それを阻止する権利は誰にもないわけです。
始めは素晴らしいものに見えたこの集まりが、いつからか「付き合いきれない連中」に感じられるようになる体験は、僕にもたくさんあります。そのたびに、僕は選択を突きつけられてきたわけです。そのたびにAAを続けることを選んできたのは、たぶん僕が仕事と家族のほかには、たいした人間関係を持っていないからでしょうね。
親戚と数えるほどの友人達を除けば、さしたる付き合いもありません。
いろいろと忙しくてAAに来れない、と言う人は人生がそれだけ壊れていないわけで、それはそれで羨ましいですが、僕は今さらそうはなれないのです。
かといって、仕事に注力しすぎるのも、(僕には)悪い結果しか生みません。
なんだかんだ言っても、AAほどエネルギーを注ぎこめる対象を他に見つけることができないし、またAAほどエネルギーを与えてもらえるところも見つけられてません。AAから離れたら淋しかろうと思うから離れられないだけなのかも。
いさかいあい、傷つけあいながらも、そこに生きていく実感を得ます。
不完全な自分は、時にはウツになって布団にもぐりこんでいることもあります。「よい加減」を知らない僕は、極端から極端に走りがちです。でも、器用に生きていけない自分が、やっと見つけた方法なのです。
新品のコップを洗い終わりまして、明日から新しいグループです。
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