天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

神さまがくれた休暇 - 2004年07月05日(月)

6月26日土曜日
ジャックが BBQ に誘ってくれて、夕方から 出掛ける。ジャックが BBQ をするといつも風が強くなって肌寒い。リズウォンが小さなぼうやのジェイコブを連れて来た。くりくりカーリーヘアが食べたいほど可愛かった。

6月27日日曜日
久しぶりの教会。ゲストスピーカーはサイ・ロジャー。素敵なお話だった。仕事で来られなかったジェニーにテープを買う。帰ってからランドリー。

6月28日月曜日
フィジカル・セラピーに行く。セラピーはあと2回。セラピーが終了しても自分で周3回ジムに通ってリハビリを続けるように言われる。「いつまで?」って聞いたら「ライフライム」って言われた。makes sense。お昼に病院に顔を出しに行く。マネージャーもスーパーバイザーも休暇中だから「遊びにおいで」って金曜日にポーリーンが電話をくれたから。5ヶ月ぶりのオフィス。みんながあったかいハグをくれた。

6月29日火曜日
今日もセラピー。終わってから、オフのジェニーとビーチに行く。ロードアイランドで焼いて真っ黒になった体にジェニーが驚く。驚かせたわたしは喜ぶ。気温は高いけどビーチの風は少し冷たくて泳げない。ビーチに寝転んで3時間と少し。また焼けて嬉しい。

6月30日水曜日
今日もオフのジェニーが、お姉さんのステファニーを連れてうちに来て、公園のプールに泳ぎに行く。ステファニーも真っ黒なわたしに驚く。来週ブライズ・メイドをやるステファニーは焼けるのを嫌がって、2時間だけ泳いでからジェニーと帰ってった。わたしはMAXWELL の新しい CD とデイビッドが貸してくれたアイザック・バシビス・シンガーの本とタオルとサンブロックを持って公園に戻る。カンカンの太陽の下で寝転んで、陽がほとんど落ちるまでまた体を焼く。気持ちいい。夜、オスカーと長いこと電話で話す。

7月1日木曜日
最後のセラピー。最後だからって思いっきりやりすぎて、くたびれてくたびれて帰って寝まくり。夕方にデイビッドが電話をくれて、4th of July の週末の約束をする。

7月2日金曜日
教会友だちのパムんちのプール・パーティに行く。水の中でバカな競争をいっぱいしておもしろかった。パーティを10時に抜けて、車の中からデイビッドに電話。帰ってからシャワーを浴びて、デイビッドんちに向かう。


4th of July の週末は、3日ともデイビッドと過ごした。今年は4日が日曜日だから、月曜日が代休のロングウィークエンドだった。4th of July の花火を、デイビッドの友だちのジョルティが誘ってくれたイーストサイドのパーティで観る。気取ったイーストサイドの高級アパートのパーティはつまんなかったけど、アパートのビルの屋上で観た花火は奇麗だった。あの街の花火ほどじゃなかったけど。

行く前に大きな大きなケンカをして、パーティがつまんなかったのはそのせいかもしれない。社交的なデイビッドはとても上手にわたしを扱って、わたしたちは誰の目にもとても仲のいい恋人同士に見えたと思う。デイビッドは、つまらないことにこだわるわたしをデイビッド式のロジックでたしなめる。そう。デイビッドが正しい。だけどロジックでは割り切れないのが感情。ケンカを始めるのはいつもわたし。わたしの中の悪魔がまだ殺されてくれずにくすぶり続けるのがいけない。「ケンカが嫌なのなら、ケンカになるようなことを言うのを自分からやめなさい。それだけのことじゃないか」。この間オスカーに言われた。「If you want it, get it」。そうも言われた。わたしが欲しいもの。確かな愛。気持ちのセキュリティ。そして・・・一緒に暮らせること。

今日は最後の休暇。デイビッドはアプステイトの、裏に小さな湖のある友だちの家に連れてってくれた。ナターシャと3人で過ごした森の中の湖。いつか遠い昔に本で読んだことのあるみたいなところだった。葉の生い茂る木々に囲まれた緑の湖。お魚が泳ぐあたたかい水。静かで穏やかな森の中の長い一日。それはほんとに、物語のいち頁のようだった。

日が暮れかけて、わたしたちは帰る支度をする。長かった5ヶ月の休暇のお終い。

きみはちゃんと乗り越えたよ。大けがも大きな手術もそのあとの痛い毎日も。ほんとによく頑張った。おめでとう。最初の3ヶ月は何も出来ずに大変だったけど、きみは子どものときにやったピアノをまた始めて、ふたりで一緒に演奏する楽しみが出来て、ふたりでキャッチボールする楽しみも出来て、ふたりでロードアイランドでたくさん過ごして、痛い思いはしたけどそんなに悪くなかっただろ? そう思わない? 神さまがくれた休暇だよ。僕はきみと過ごす時間が前よりもっと好きになった。

デイビッドは抱き締めてくれる。わたしは涙が溢れる。
わたしを抱き上げたデイビッドを、「あなたがもう少しエモーショナルになってくれればいいのに」ってわたしは茶化す。わたしにロジックは働かない。デイビッドは笑わずに「そうだね」って言った。


神さま。長い休暇をありがとう。
神さま。わたしは明日から仕事に戻ります。
神さま。すべてが上手く行きますように。
神さま。これからのすべてが上手く行きますように。
神さま。わたしに、わたしとデイビッドに、わたしとデイビッドとナターシャに、穏やかな幸せをください。

神さま。休暇をありがとう。

ありがとう。




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