愛しかた - 2004年04月05日(月) 昨日会えなかった。 教会行ってクラリスとごはん食べて、そのままデイビッドんち直行の予定だったけど嵐みたいに風が強くて寒くてコートを取りにうちに帰ったら、電話が鳴った。タックスがまだ終わらなくて会えそうにないって。まあいいか。車から降りて歩くとき風でよろけて怖かったし。夜遅くにもう一度電話くれて、パニックになってた声がちょっと落ち着いてた。「水曜日には帰って来るから」ってデイビッドは言った。デイビッドは明日からパスオーバーのお祝いに行く。楽しんで来てねって切った。 お兄ちゃんチビの伸びっぱなしになってた左手のつめのひとつが、伸び過ぎてポーに突き刺さってるのに気がついた。チビたちは最近つめ切りを異常にイヤがって、ぎゃあぎゃあ喚いてわたしを引っ掻きまくって最後にはガブっと手を噛んで逃げてくから、いつも最後まで出来ない。そのせいで大変なことになっちゃった。つめはまるでつめじゃないみたいで、なぜか円盤みたいな形になってて、刺さったポーのところが赤く腫れてる。 獣医さんに行くしかないけど、この足じゃチビを入れたケイジを車に運ぶことも出来ない。今朝獣医さんに電話してハウスコールをお願いしようと思ったら、来てもらったらすごいお金がかかる。ジャックに電話して泣きついて、仕事が終わってから迎えに行ってからうちに来てもらって、ケイジを運んで一緒に獣医さんに行ってもらった。ワクチンを2年してなかったから、獣医さんのアシスタントに言われて妹チビも一緒に連れてかなくちゃいけなくなった。 はじめての獣医さん。いいドクターなのかわかんなくてちょっと不安だったけど、アシスタントのスーザンがとても気持ちいい応対で親切だったし、近いからそこにした。 結局ふたりとも歯のクリーニングもしなくちゃいけなくて、麻酔をするからお泊りになった。「いい子にしてるんだよ」ってふたりにたくさんキスして、会計してもらったら1000ドルに近い。そんなお金あるわけない。お給料もらってなくて障害者手当受けてる身なのに。ジャックが、今すぐ必要じゃない血液検査と妹チビの比較的きれいな歯のクリーニングをカットするように頼んでくれて、それでも544ドルだった。 妹チビはワクチンだけになったけど、チビたちは生まれてから一度も離ればなれになったことがない。たとえ獣医さんとこで別々のケイジに入れられても、お兄ちゃんチビだけ預けて妹チビを連れて帰るのは気が引けた。毎晩わたしの胸の上に乗っかって眠る妹チビがいないのは淋しいけど、そのままふたりとも預けた。明日またジャックが、仕事が終わってからピックアップに一緒に来てくれることになった。 アシスタントのスーザンは、わたしが日本人って知ったら「あたし、日本人の男の人と結婚したいんだ」って言った。「日本人の男の人は愛情をたくさん示してくれて、ジェラスで独占欲が強くて、とても一途で、愛についてエモーショナルで情熱的で真剣でしょう?」って。 「アメリカ人の男なんてさ、ややこしいのが嫌いで冷めてて愛を真剣に考えたりしないじゃない。簡単にしかつき合ってくれなくて変に割り切ってて諦めが早くてさ。『きみに別なボーイフレンドが出来ても僕はかまわないよ。僕にもほかにガールフレンドが出来るかもしれないし』とか平気で言う。情熱なんかかけらもないんだから」。 長いこと立ちっぱなしだったから左足の膝が痛くて痛くて、なるほどねって思いながらただ聞いてた。ジャックが「僕はそういうアメリカ人じゃないけどな」ってヨコから口挟んでたけど。 なるほどね。 わたしは日本人の愛しかたに慣れすぎてるのかもしれない。 なんでだろうね。なんでそういうふうに愛しかたが違っちゃうんだろうね。だって、歌とか映画とか小説とかじゃ、時代も国も言葉も関係なく、想いも切なさもみんなあんなにおんなじなのに。 -
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