天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

家族 - 2004年03月25日(木)

母がいた。父もいた。もう15年以上会ってない遠い国にいる姉もいた。妹はいなかったと思う。デイビッドの姪っ子と甥っ子もいて、それはパーティが終わってみんなが帰ったあとのうちだった。「みんな」が誰なのかわかんないけど。

ロフトにパーティの残りのお料理を母が並べて、ロフトへの階段をデイビッドの姪っ子たちと登って食べてた。仕事が忙しくてパーティに参加しなかったデイビッドがお部屋に入って来て、「さあ、これから朝までここで仕事だ」って言って目覚まし時計のアラームを合わせた。わたしはロフトからスイスチーズのサンドイッチをデイビッドのために持って降りて、「無理だよ。そんな無茶しないで一緒に遊ぼうよ」って腕を引っ張った。姉はひたすらパーティのあとのテーブルを奇麗にしてて、デイビッドの姪っ子たちに手伝わせようとする。英語圏に住んでるくせに姉は英語がしゃべられなくてわたしに通訳させようとしたけど、デイビッドの姪っ子たちはなぜか姉の言ってることが理解出来て、姉にまとわりつきながらお手伝いしてた。

黒いアップライトのピアノがあってわたしは弾こうとしたけど、夢の中だからか指が宙を浮いたまま降りて来ず、ちっともキーを叩けなかった。なのにデイビッドが後ろから「もうちょっと音を小さくしてくれないかな」って言った。諦めたわたしは、お手伝いが終わったデイビッドの姪っ子たちと床に座り込んできゃあきゃあ言いながら遊んでた。

一体どこの国なのかわからなかった。それにヘンテコリンな家だった。母が始終幸せそうにケラケラ笑ってた。


ゆうべ、デイビッドはパレスタインのことをたくさん話してくれたあと、「元気になった? 僕のポリティックスの話聞いて」って笑った。わたしは夢中で質問をたくさんしてたけど、話が終わったらまた元に戻ってしまった。

「まだうんと忙しいの? いつまで忙しいの?」「だんだんノーマルに戻ってきたよ。これから少し楽になる」「そしたらまたどっか行くの?」「どこにも行かない。ここにいる」「・・・」「ここにいるよ」。

車の運転のお許しが出たから、明日かあさってうちにおいでよってデイビッドは言った。うんって言いながら決められずに黙ってた。「元気になったら電話しておいで。待ってるから」って言ってくれたけど、元気になんかなれなくて、泣きながらいつのまにか眠ってしまった。


今朝フィジカル・セラピーの間に携帯が鳴った。帰り道でメッセージをチェックする。長い長いバカなクライアントの話で、最後に「きみが今日は元気になってますように」って入ってた。今日は松葉杖なしで歩く練習をした。PT のアシスタントが手を引いてくれて、その次には手を離して。痛かった。でもゆっくりゆっくり歩けた。嬉しかった。それでもデイビッドに電話しなかった。

夕方ジャックが来た。お願いしてたプロティン・シェイクをバックパックに詰めて延々自転車に乗って迷子になって途中で電話して来て、「橋を目指して走るんだよ」って言ったらそれから10分ほどでやって来た。うちでジンジャーエールをガバガバ飲んで昨日買って来たピーカンのコーヒーケーキをぱくぱく食べてチビたちと遊んで、「きみがピアノ弾くと猫がアバレ出すだろ」って言うから「全然。すごく気持ちよさそうに眠り始めるの。ほんとだよ。なんなら弾いてあげようか?」って言ったら「いや、いい。やることがたくさんあるからそろそろ帰るよ」って拒絶された。

そしてバックパックからプロティン・シェイクを出そうとしたら、出て来たのはビニール袋に入った大きなコーヒーソーダの瓶。ジャックこそアバレ出しそうな勢いで、僕は延々自転車に乗って何しにここまで来たんだ、って頭抱えて何度も何度も叫んでた。間違えて入れたらしい。どうやったらそんな間違い出来るのかと思った。いつものわたしなら一緒になって頭抱えて責めるけど、今日は笑顔で気持ちよく送り出してあげた。

15分ほど経ったら電話がかかってくる。「自転車のタイヤ、パンクした」って。「今まで生きてきた中で最悪の日だよ」って。


デイビッドに電話した。「明日来るだろ? 早めにおいでよ、ラッシュアワーに引っかからないように。夜まで僕が仕事するのがヤじゃなければだけど」「ヤじゃないよ。あたし、エクササイズしてる」「それはいいね。じゃあ夜は映画観に行こうか。レンタルしてもいいしさ」。

ひとりで生きてるのがやになったなんて、言えない。
こうやって少しずつ誰かに甘えながら、それを繋げて生きてくんだ。夢の中のヘンテコリンな家、おもしろくて楽しくて幸せだったけど。家族なんか全部自分が捨てて来たんじゃん。





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