ジェラシー - 2004年03月21日(日) ゆうべあの人と今日の電話の時間を約束した。ものすごく久しぶりのウェイクアップ・コールのリクエスト。なのにキーボードに夢中になってたら30分遅れた。 あの人はもうとっくに自分で起きてて、風がびゅんびゅん吹く中傘さして歩いてた。途中で傘が折れて、寒い寒いって言ってた。ここも風がびゅうびゅう吹いてる。真冬みたいに寒い。 朝と夜がまるっきり逆なのにあの人の朝が見えなくて、同じ夜の同じ寒さの同じ雨混じりの風のすぐそばのあの人の街であの人が歩いてるような錯覚がした。こんな風の強い日は天使も飛べないらしく、壊れた傘と一緒に吹き飛ばされそうになってる。「気をつけて」って笑いながら、ほんとは半日先の朝の街を半日先に歩くあの人に「いってらっしゃい」を言って見送る。4年前のまんまの天使が寒さに震えながら手を振った。 オスカーさんはわたしの教会を気に入ってた。パスターのお話のしかたに感銘を受けてた。わたしは驚かなかった。いろんな教会のこと知っててバイブルを隅から隅まで知り尽くしてるような人だからこそ、きっとあの教会を好きになると思ってた。パスター・ピートは「お説教」をしない。パスター・ピートは「宗教」を教えない。自分の心と自分の言葉で神さまへの faith の真の意味を教えてくれるパスターだ。サービスが終わってから人をかき分けてパスターをつかまえて名刺渡して話をしてパスターが書いた本を買うオスカーさんをちょっといきなりチカラ入りすぎって思ったけど、わたしはわたしの教会とパスターが誇らしかった。 「How are you?」のデイビッドのメールに返事を送る。オスカーさんが教会に連れてってくれて一緒にお昼ごはん食べてグローサリー・ショッピングに行って銀行に行ってドラッグ・ストアに行って、必要だった買い物も用事も済ませられたこと。なんにも悪いことしてないのにちょっとドキドキしたのは、デイビッドがジェラスだから。それに、わざわざ地下鉄に乗ってうちまで来てそっからわたしの車を運転して連れてってくれたこと書いたのは意地悪だったかなって思った。 「オスカーはきみの教会に通ってるの? 通ってないだろ????」って返事が来る。 ーううん。前からあたしの教会に興味あるって言ってたの。ちょっとヘンだけど。オスカーさん教会気に入ってくれたよ。パスターの書いたあの本も買ってた。 「ちょっとヘンだよ。オスカーはあの本を好きにならないと思うよ」 ーあたしは好きになると思うよ。パスターのこともとっても気に入ってたもん。 それからちょっと考えて付け加える。 ーオスカーさんがあの本好きになるかどうかなんて、あたしはどうだっていいんだけどね。 「ハハハ。そっか。じゃあ僕はこれからカバラの本を少し読んで寝るよ。明日も忙しくなりそうだから。おやすみ」 ーおやすみ、デイビッド。 もう来ないと思ったのに、また来た。 「おやすみ!!」 メールの書き方で分かる。「・・・」がついてたり「!」がついてたり、デイビッドらしくなく文法が少しおかしかったり、スペースが2文字分空いてたり。 「僕は狂ったみたいにジェラスになり得る。だからそのことは考えたくさえない」。 わたしがほかの男友だちと出掛けることをいつかそんなふうに言ってた。そんなそぶり見せないけど、ちょっとしたことで分かるんだ。メールの書き方でさえ、分かるんだ。嫉妬したり安心したりが。 そしてわたしは切なくなる。 なんで切なくなるんだろ。 ジェラシーは愛してるからって思うから? -
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