おかしなマグネット - 2004年03月17日(水) 明け方まで起きてた。 目が覚めたら午後3時だった。からだ中が痛くて痛くてだるかった。 昨日もエクササイズ頑張りすぎたかもしれない。 シリアルを食べてシャワーを浴びる。膝の傷が少し滲みた。昨日 PT が「もう要らないよ」って絆創膏を剥がしたから、手術の痕が剥き出しになってる。膝の真ん中から下に向かって7、8センチの傷。それからスコーピーの痕がふたつ。醜い。いやだ。くっきり残るんだろうな、これ・・・。 気温が急に下がったせいか、膝が固まってるような気がする。電気毛布で膝をくるんであっためた。寒い。外はまだ雪。昨日ほどは降ってないけど。 今日も、ってもう夕方だったけど、エクササイズから始める。BGM はビリー・ジョール。最近発見した。エクササイズにぴったりって。先週のフィジカル・セラピーで「ビッグ・ショット」がかかったときだ。それ以来うちで、5、6枚ある CD とっかえひっかえ BGM にしてる。懐かしくてときどき泣きそうになりながら。 ピアノでクラシック弾くのが本気でヤになったのは、ビリー・ジョール聴いてからかもしれない。あの頃は「ビリー・ジョエル」だったっけ。 今はまたクラシックが楽しい。子どもの頃の感覚を指がまだ少し覚えてるのがすごいと思う。だけど今よりうんと小さかったはずの手で、なんであんなのが弾けたんだろう。あのまま続けてたら天才ピアニストだったかもしれない。なんて。 それからキーボードを練習する。ショパンの5曲、ほぼ完成。もっと完成させたら「デイビッドのためのピアノコンサート・ショパン5曲」ってのをやろうかと思う。 「Misty」とか「the Girl from Ipanema」とかも合間に弾いてみる。こういうのも大好きだけど、ラウンジとかで奇麗なおねえさんがポロポロ弾いてるイメージでだめだ。全然わたし向きじゃない。わたしは、レースの襟のついたベルベッドのドレス着て頭にでっかい白いサテンのリボンつけて必死の形相で弾いてるピアノ発表会の子ども、ってイメージが精いっぱい。 今日もデイビッドは電話をくれた。今日もパーク・シティはあったかくて、雪が溶けてるらしい。明日一日滑ったら、金曜日のお昼には飛行機に乗って帰ってくる。だからってすぐに会えるわけじゃないけど。来週の水曜日にドクターの診察に行ったとき、車の運転のお許しが出たらいいな。 昨日はオスカーさんが電話して来て、日曜日の朝にうちに来てわたしの車を運転して教会に連れてってくれて、それからまたグローサリー・ショッピングとか銀行とかに一緒に行ってくれるって言った。いいって言ったのに、「僕がそうしたいんだ」って聞かない。わたしの教会に行ってみたいってのは前から言ってた。それから、「僕がきみの教会を好きにならなかったらどう思う?」だって。「I don't care」。そう言ってやった。だってそうじゃん。関係ない。 さっき、カダーが電話して来た。「Don't you miss me?」「No」「なんでだよ」「普通に映画観たりごはん食べたりするのならしたいけどさ」「だからだめんだよ、僕は。きみを見ると抱きたくなる」「じゃあ会えない」「なんで?」「なんでって何? あたしにはデイビッドがいるんだよ?」「わかってるけどさ。わかってるから抑えようと思うんだけど抑えられないんだ」「You are crazy」 「I know I'm crazy」。 「きみもおかしなマグネット持ってると思うけど、僕のはきみの以上だよ」。 昨日ロジャーはそう言ってため息ついてた。 誰でもみんなおかしなマグネット持ってるんだよ。ロジャーはね、自分のマグネットに引き寄せられる女の子の間をふらふらしてるのがいけないんだよ。条件とか考えながら。正直な気持ちはどこにあるの? 自分の気持ちが引き寄せられるマグネットに自然に引き寄せられなさいよ。 今度エラそうにそう言ってやろ。 だって、正しいマグネット同士は絶対自然に引き合うんだよ。自然に。強く強く。 でもいつかすごい理不尽な力で引き離されるとしたら。わたしはおかしなマグネットしか持ってないのかもしれない。 -
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