必要だ - 2004年03月01日(月) ゆうべ熱いお風呂にゆっくりつかって膝を伸ばしながらあっためたからか、今朝起きたら痛みがおさまってた。デイビッドのおかげ。涙が出そうなくらい嬉しかった。今日も気温は50°Fを超える。ダウンジャケットはやめにして、薄いジャケットのポケットにりんごをひとつつっこんでタクシーに乗り込む。 3日行かなかっただけでフィジカル・セラピーが恋しい。キビシイほうの PT の先生も好きになった。 昨日一日エクササイズしなかったから心配だったけど、膝は90度まで曲がるようになった。うちでする CPM の角度を100度まであげてもいいって言われた。キビシイほうの PT の先生にまたキリキリギリギリ膝を曲げたり伸ばしたりされて、いろんな器具使って運動したあと、今度は膝頭を思いっきりぐりぐりマッサージされる。目にいっぱい涙を溜めて堪える。 座って足を乗っけて前後に動かすマシーンをやったあと「自転車やりたい」って言ってみたら、先にトレッドミルやろうって言われた。やった。もう時間があんまりなくて、今日はトレッドミルなしで自転車でシメかなって思ってたから。 トレッドミル、楽しい。ハンドルを腕で力いっぱいプレスして体重が足にかからないようにするから普通にトレッドミルするのとはほど遠いけど、自分で歩いてるような気になるのが嬉しい。目の前の鏡に映った姿はおへそが見えてて、早く夏になってこんなふうにおへそ出してかっこよく外歩きたいなんて思う。 マイアミのラテンの女の子は誰もかれも抜群に奇麗な体にカッコイイおへそで、もう見るのもうんざりだ、とかデイビッドがわけわかんない文句言ってたけど、わたしのおへそだってけっこうカッコイイじゃん。 自転車はまだペダルを一回転出来ない。とても足がそこまで動かない。でもかなり進歩したみたいで、来週には一回転させられるようになりそうだねって先生が言ってくれた。 いつものように最後に膝を15分くらい冷やしてもらって、またタクシーに乗って帰る。少しうちで休んでから、公園まで歩いてみた。 ほんの少しの坂道がきつい。歯を食いしばって足を上げて、くちびる噛んでそろりそろり踵を下ろす。普通なら5分もかからない目的のベンチまで、30分以上かかった。ベンチに座ってると、おかあさんに連れられた小さな女の子が「ハイ」って手を振ってくれたり、お散歩のおじさんが「足大丈夫?」って声かけてくれたりする。 「今日はどうだった?」って聞いてくれるデイビッドに、昨日言われた通りにお風呂につかったとこから、今日やったこと全部話す。「僕はね、ほんとにきみの足は予定よりうんと早く回復すると思うよ」「ほんと? あたし頑張ってる。すごい頑張ってるんだよ」。なんかバカみたいに「頑張ってる」を繰り返す。「わかってる。わかってるよ、Sweetie」。出た。わたしの好きな Sweetie。 あんまり早く回復したらピアニストにはなれないなってデイビッドは笑う。 踊れるようになるのは6月か7月だって言われたこと話したら、夏には踊れるようになるなんてすごいって喜んでくれた。わたしは遠いなあって思ってるのに、みんなにもそんなにかかるのかって言われたのに、デイビッドの喜び方がわたしを元気にしてくれる。 なんでもポジティブに考える人。 悪いことをいいことに変えられる人。 誰にも真似出来ない方法で励まして助けてくれる人。 わたしには今デイビッドが必要だ。 これからだって必要だ。 デイビッドがいなきゃこんなふうにはなれないよ。 どうしよう。必要だ。 -
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