diamond - 2004年01月14日(水) ー13℃。 お昼休み、うきうきしながらオフィスに降りる。ごはんなんか食べてる場合じゃない。ロジャーに叫ぶ。「行こうよ、ローラーブレイド」。「おまえな。どんな寒さかわかってる?」「行こうよー」「今日はパス」「行きたいよー」「寒いんだって」。ロジャーがローラーブレイドに行ってくれないようってフィロミーナに泣きついたら「アンタ、ロジャーを殺したいの?」って言われた。 だからパス。仕方なく。 お昼休みのあとフロアのラウンジの窓から外を見たら、公園は誰もいなくてくやしかった。あんなに空いてれば思いっきりローラーブレイド出来たのに。 うちに帰る途中で雪が降り始める。見る見るうちに積もった。 嬉しくてデイビッドにメールを送った。薄いブルーのバックラウンドにして白でスターキーをいろんな大きさにちりばめて、「Happy snowing!」。 「こんな奇麗な雪を NYシティ で見るのは初めてだよ。この上をスキーで滑ったら最高だろうな」って返事が来たからまた送る。「この上にお砂糖かけて食べたら最高だろうな」。返事は来ない。 明日はタンゴに行く日だけど、雪で行けるんだかどうかわかんない。 昨日電話で「木曜日大雪だって。でもタンゴに行くんだ」って言ったら「そのあと会う?」ってデイビッドは言った。また前みたいにタンゴのあとに会える。でももう、タンゴのあとだけじゃなくなった。 今日 B5 で会った Dr. スターラーに「明日はデイビッド・デーだな」って言われた。「うん。でももう木曜日だけじゃないんだよ」「週末にも会うようになったか」「うん。毎週じゃないけどね」。親指立てて Dr. スターラー は思いっきりにっこり笑ってくれた。それからわたしはドクターに顔を近付けて小声で言った。「スキー旅行に行くんだよ、今月の最後の週」。 デイビッドはもうホテルと飛行機を予約してくれて、昨日は電話しながらインターネットで一緒にリフト券とわたしのレンタル・スキーとブーツを借りた。 神さまの試練。わたしはなぜ神さまが試練を与えなきゃなんないのかわからなかった。ずっとわからなかった。それが神さまの愛だって言われても、理由がわからなかった。それが神さまの計画だと受け入れても、理由がわからなかった。このあいだの日曜日の教会のパスターのお話でわかった。エブラハムとアイザックのところの続きだった。ダイヤモンドとコールに例えた話の続きもしてくれた。 試練の意味も理由も分かったら、すべてのことがクリアになった。 コールがダイアモンドになるまでには、ものすごい高温の炎と熱とはかり知れない圧力を長い長い時間かかる。それと同じことなんだって。神さまは誰にもダイヤモンドになって欲しいんだって。美し輝きを放つ透き通ったダイヤモンドを誰にもプランしてくれてるんだって。だからダイヤモンドになるまでの炎と熱と圧力の試練は避けられないものなんだって。ダイヤモンドになって欲しい。それが神さまの愛だから。だから受け入れなきゃならない。試練に従わなきゃいけない。 パスターはそうは言わなかったけど、わたしはダイヤモンドになるときは天国に行くときなんだと思う。それまでの炎と熱と圧力をかけられた苦しい過程が生きてることなんだと思う。それでもその過程で少しは幸せなことがあって、それはとても大きな幸せに感じるけどダイヤモンドになることに比べたらほんの小さな小さな幸せで、わたしは泣いたり笑ったりしながら少しずつダイヤモンドに近づいてってる。 それほど間違ってなかったじゃんって思う。いつも投げ出さないで、泣きながらでも乗り越えようって頑張って来た。そう思う。去年の自分に比べたら、ずっとダイヤモンドに近づいてると思う。わたしがダイヤモンドみたいに立派になりつつあるんじゃなくて、わたしの人生が、生活が、去年に比べたらきっとキラキラのかけらが見えかけてる。そう思う。 明日はー18℃まで気温が下がるらしい。 雪がカチカチに凍って「運転禁止令」なんか出ませんように。 -
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