天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

ここだけの秘密 - 2003年11月14日(金)

デイビッドより早く起きなくてよかった。
明日セミナーに行く予定で、今日はその分の代休になってた。セミナーは定員いっぱいで行けなくなったけど、楽しみにしてた金曜日のお休みをそのままホリデー出勤の代休に変えた。


昨日は嵐みたいに風が強くて、夜は凍えるくらいに寒かった。
いつものようにタンゴが終わってデイビッドのアパートに向かう。タンゴが終わってから電話したときはいたのに、アパートの前から電話するといなかった。寒くて寒くて外で待ってなんかいられなくて、ドアマンのおじさんにエントランスを開けてもらう。「Hi」って挨拶してから少しおしゃべりしてたら、デイビッドのアパートから「ウォウォウォウォウォ〜」ってナターシャの声がした。「きみが来たこと、ナターシャはわかったんだよ」ってドアマンのおじさんが言った。

デイビッドったら、寒いのにアイスクリーム買いに行ってた。
嵐みたいな風がおもしろくて、ナターシャと3人で裏の大きな岩山に登りに行く。
ナターシャは大喜びで耳をぴょこぴょこ振り回しながら風の中を走り回る。ポケットに手を入れたまま、走り回るナターシャを追いかけるわたしに、「気をつけなよ」って後ろからデイビッドが叫ぶ。

岩山はデイビッドにもナターシャにもどんどん先を越されたけど、ハイヒールの靴でがんがん登るわたしを「強い子だな」だって。褒められちゃった。

アパートに戻ってお茶を煎れる。
ちょっと前に持ってったホワイト・ティー。いつかの日曜日にジャックとルーズベルト・フィールドに行ったとき新しいお茶の専門店を見つけて、珍しくて買ったシルバー・リーフのお茶。試飲したらとてもおいしくて、きっとデイビッドは気に入ると思った。持ってった日に煎れたけど、デイビッドはあんまり好きじゃなくて、がっかりした。高かったのに。

はちみつとレモンを入れたらおいしいって言うかなって思ったけど、デイビッドは一口飲んで「うへっ」って顔をしかめた。ホワイト・ティーはグリーン・ティーと一緒でビタミンCがいっぱいなんだよ。風邪にいいんだから。そう言って無理矢理飲ませる。風邪ひいちゃったあとのビタミンCはもう効力がない。でもそんなことは内緒。それより、確かにちょっと「うへっ」な味だったかもしれない。

枕抱えて寝るみたいに、デイビッドはわたしをくちゃくちゃに抱いて寝た。
おやすみのキスをわたしがねだる前に、「今日はなしだよ、風邪がうつるといけないから」って先にデイビッドが言った。


デイビッドより先に起きなくていいのが嬉しかった。
アシスタントの女の子が来るから、デイビッドが先に起きた。それから女の子が用事で出てったあいだに、「おはよう、眠り姫さん」って起こしに来てくれた。シャワーを浴びて着替えて、今日はクライアントが3人も来る忙しい日だから、わたしはデイビッドにバイを言う。

デイビッドがドアを開けたら、ビルのエントランスの向こうに、戻って来たアシスタントの女の子がいた。目が合った。「見られちゃったよ」って言ったら「平気だよ」ってデイビッドは、エントランスから見えないようにわたしを引っ張ってバイのキスをくれた。


ゆうべ、カリビアンに連れてってくれるってデイビッドは言った。「1月に休みが取れる?」って。わかんない。キッチンのついてるホテルを借りて、一緒に料理もしようって。わかんないけど、取りたいよ。

ゆうべ、わたしと出会ってからナターシャは目に見えて日に日に元気になってくって言ってくれた。わたしの声を聞きつけて「ウォウォウォウォ〜」って言ったナターシャのこととドアマンのおじさんの話をしたら、「Nice story...」ってデイビッドは目を輝かせた。

ゆうべ、バイオリンをたくさん聴かせてくれた。
わたしは楽譜立ての横に立って、楽譜のページをめくる役をした。ピアノの伴奏も一緒についてる楽譜だった。

わたし、あなたのバイオリンの伴奏のピアノ弾きたいな。きっと楽しいよ。
うちに帰ってからそうメールを送ったら、中古のアップライト・ピアノのいいやつずっと探してるんだよって返事が来た。


サンクス・ギビングが来て、それからクリスマスが来て、今年もフェスティブなシーズンがもうほんのそこまでやって来てる。

わたし、あなたと一緒に暮らしたいな。きっと楽しいよ。

ここだけの秘密だけど。


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