パンプキン・スープ - 2003年11月11日(火) ベテランズ・デーのお休み。 起きたら曇り空だった。電話もないし、メールもない。 「午前中に一緒に葉っぱを見に行く予定じゃなかったの? 忘れてるんでしょ。いいよ、ほかの人探すから。心配しないで。ヨリドリミドリなんだから」。そうメールしたら「もうナターシャとふたりで行って来たよ。待ってたけどきみは来なかったから」って返事が来る。慌てて電話した。「バカ」って笑われた。咳が止まらずに眠れなくて、仕事しながら朝まで起きてたらしい。それからやっと眠ってさっき起きたとこって。 デイビッドの体調がそんなだから、紅葉を見に行く予定はキャンセル。 「きみは何するの、今日?」ってデイビッドはしつこい。誰ともどこにも行かないのに。 山のように溜まった郵便を整理する。殆どジャンクに近いどうでもいいヤツで、封も開けてなかったりする。 夕方近くに、思い立ってパンプキン・スープを作った。 今日は車でサルサのクラスに行って、クラスの始まる前にデイビッドんちに寄って届けようと思ってたのに、時間がぎりぎりになってしまった。クラスが終わってから届けに行った。デイビッドはいなかった。歌のレッスンに行くって言ってたのを思い出した。 ドアマンのおじさんに入れてもらって、おうちの電話にメッセージ残してデイビッドのアパートのドアの前にスープを置いて来た。 携帯が鳴る。「どこにいるの?」ってデイビッドが聞いた。「少し前にあなたんち出たとこ。今帰り道」「運転しながらハンドオフなしの携帯使用は禁止だろ」「あなたがかけて来たんじゃん」。デイビッドったら、パンプキン・スープ、嘘みたいに喜んでくれた。おなかペコペコで帰って来たらスープがあったって。今あっためてるって。早く食べたくて待ち遠しいよって。おしゃべりが好きなデイビッドは、嬉しいとおしゃべりが2乗になる。わたしと一緒。 「危ないよ」って言いながら、結局帰り道殆ど全部おしゃべりしてた。 ありがとう、ありがとう、ありがとう、って何度も言ったくせに、「ねえ、僕はお礼を言ったっけ?」って切る前に言う。 あんなに喜んでくれたら、スープの出来が心配じゃん。このあいだのレンティル・スープほど上手く出来なかったのに。ディルを入れたのがちょっと失敗だった。あんなに喜んでくれるから言えなかったよ。 ハロウィーンをクリアした。去年もおとどしも「悲しみのハロウィーン」だった。 お隣のおうちのハロウィーンの飾り付け見ながら、今年は上手く飛び越せますように、って願ってた。飛び越えられた。お隣のハロウィーンはサンクス・ギビングに化けて、わたしはもう悲しくない。 葉っぱはもうすぐ散ってしまいそうで「オータム・イン・ニューヨーク」ごっこの夢は今年も叶いそうにないけど、でもあんなに泣きながらこの街の落ち葉の季節をもう今年は過ごさなくて済む。少しくらい切なかったとしても。 -
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