求めない愛 - 2003年06月30日(月) うちに帰って一番にメールをチェックする。 コンピューターがランするあいだももどかしかった。 来てた。 「なんで僕がきみのこと怒らなきゃいけないの?」 って件名見ただけで、涙が出そうになった。 「おい。いったい何言ってるんだよ、おバカさん。 忙しくて、その上携帯の電池が切れたまんまで、 昨日は一日携帯を使えなかったんだよ。 もう完全に充電出来たから」 だっておうちの電話にもかけたけど取ってくれなかったじゃん、ってちょっと思ったけど、ベッドの上にスライディングして飛び込んで、嬉しくてひとりでクスクス笑った。 ベリーダンシングのクラスに遅れそうだったから、慌てて着替えて返事を送らないでコンピューターをオフにした。 地下鉄の駅まで急いで歩いてる途中で携帯が鳴った。 デイビッドだった。 自転車に乗って河沿いの道を、今日初めてうんと北に向かって走ってるとこって言った。「気持ちがいいよ、ものすごく。それできみに電話した」。いつものように楽しいおしゃべりたくさんくれたけど、自転車に乗ってるせいか、声がときどき風にかき消させてるみたいで聞き取りにくかった。メールを読んだことは言わなかった。「あたしはベリーダンスのクラスに行く途中なの。これから地下鉄に乗るところ」。そう言ったら「頑張っておいで」って言ってくれて、「夜電話するね」って言って切った。 そんな時間に電話をくれたのは初めてだった。わたしの仕事が終わる時間をデイビッドは知ってるから、それに合わせてかけてくれたんだって思った。 夜、電話しなかった。なんとなく、しなかった。 わたしのことを怒ってると思った理由を、忙しいのにしょうもないことお願いしちゃったからって書いて、今日は電話ありがとうって書いて、バカな子でごめんなさいって謝ってメールを送った。返事は来なかった。 デイビッドがメールも電話もくれたこと、カダーに電話して言おうと思ったけど、それもなんとなくしなかった。 あの人に電話した。 相変わらず時間がなくて、あんまり話せない。 「明日もかけて。明日はデュランデュランの CD のこと話してあげる」。 あの人はそう言って電話越しのキスをくれる。 天使の愛。永遠の友だちの愛。 求めなければ愛はこんなにも穏やかで優しくてあたたかくて、 だからデイビッドにも求めない愛をあげよう。 求めないで、愛を素直に受け止めよう。 そうすればきっと苦しい愛にはならない。 苦しい愛はもういらない。 -
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