天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

グリーンカード - 2003年06月28日(土)

カダーが電話をくれた。
貸してあげてたベリーダンスに使うアラビックの CD を返してもらいに取りに行った。
このあいだのクラスで、音楽に合わせて練習してくるようにって宿題が出たから。


今日は教会で「sexuality」のセミナーが一日あって、めちゃくちゃくたびれてた。
ゲスト・レクチャラーのパスター・サイはものすごく悲惨な過去の持ち主で、でも今はとても幸せに生きている。

昨日からわたしの中で何かがクラッシュしたような気分だった。今日、それはもとには戻らなかったけど、クラッシュの残骸がきれいに掃き出されて真新しい別のものがリプレイスされたと思えた。

セミナーはまる一日で、明日もミサが終わってから続きがある。
お話にのめり込んでめちゃくちゃくたびれてたけど、カダーが電話をくれて、CD がどうしても要ったし、そのままうちでぼーっとするのがヤだから行った。


10時半頃デイビッドが電話をくれた。
「どこにいるの?」って聞くから、前に住んでたところの友だちのとこって答えた。
「友だち」の名前を聞かれた。デイビッドはいつも名前を聞く。男か女か知りたいからかなって思う。わたしは正直にカダーの名前を言って、貸してあげてたベリーダンスの CD が要るから返してもらいに来たこと話した。「カダー」が英語じゃない名前だから、どこの国の人なのかなんて聞く。それも正直に答えた。木曜日に会ったとき、名前は言わないけどカダーのことを話してた。「Am I your girl for sex?」って聞いたときに「なんでそんなこと聞くの?」って言われたから。だから一緒にいるのが、ex-ボーイフレンドとも呼べないその相手だって、きっとデイビッドはわかった。

「何してるの?」
「その CD 一緒に聴いてる」
「もしかしてベリーダンス踊って見せてる?」
「ちょっとだけね」
「ベリーダンスのコスチューム着てたりして」
「そんなもん着てないよう。ミドルイースタンの人でしょ、本物のベリーダンシング知ってるからチェックされてるの」。

そこまで言ったら突然「バイ」って切られた。びっくりしてかけ直したけど取ってくれなくて、「どうしよ。取ってくれないの」ってカダーに言う。「妬いたんだよ。も一度かけな、早く」って言われた。あわててかけたら今度は取ってくれた。ごめん、ナターシャによその犬が近づいて来て慌てたから、ってデイビッドは言った。ほっとした。それから普通におしゃべりして、「友だちに失礼だよ、切ったほうがいいよ」って言うから「いいのいいの」っておしゃべり続けてた。切るとき「また明日ね」って言ってくれた。「うん。明日はあたしがかける」って切った。嬉しかった。


カダーに、木曜日にデイビッドと話したことを話したら、「きみにやりたいことをやってて欲しいなんて、自分がそうしたいからだよ」とか「ほかに女がいるんじゃないの」とか「セックスだけの相手だよ、多分」とか言われた。なのに「彼はきみのことが好きなんだと思うよ」って言ってみたり、わかんない。わたしがデイビッドが好きでデートの相手が出来たことをカダーは嬉しいって言ってくれたりもした。

「ボーイフレンドになって欲しいの?」
「なって欲しい。あたし、普通のボーイフレンドが欲しい」
「じゃあなんで浮気するのさ。僕とこんなふうに会っちゃいけないじゃん」。

そんなまともなこと言うから、驚いた。
カダーはやっぱりほんとは愛情の深い人で、愛する人が出来たらその人をとても大切にするんだと思った。「結婚したら僕は浮気なんか絶対しない」ってカダーは言った。「奥さんをひとりだけずっと愛す?」「愛すよ。もちろん」。すごく真面目な顔して答える。なんだか嬉しかった。


カダーは見せたいものがあるって見せてくれた。
カダーったら、グリーンカードのロッテリー当たっちゃった。
嬉しくて嬉しくて、飛びついて喜んだ。
会ったときに一番に話してくれないで、「なんで言ってくれなかったの?」って言ったら「今言ってるじゃん」って相変わらずそんなで、でも嬉しそうだった。
もうこれでカダーは心配しなくていい。この国にずっといられる。

「きみがお祈りしてくれてるおかげだよ」
「そうだよ。あなたの将来のこと、一番たくさんお祈りしてるの。ね、お祈りすれば叶うんだよ」
「知ってるよ」
「ほかにも叶ったことがあるんだよ。あたしね、あなたと永遠の友だちでいられることずっとお祈りしてたの。ねえ、あたしたち永遠に友だち? 違う?」
「永遠に友だちだよ」。

それから「『友だち』を祈ったの?」ってカダーは聞いた。「そう」って答えた。
ほんとは愛も祈った。永遠の友だちの愛。でもそれは言わなかった。カダーはそんな愛の意味を知らない。だけどいつかそれを知ってくれる。

わたしは今日、いつもよりまだおしゃべりで、カダーが「しゃべりすぎ」ってわたしの口を塞いだほど。

嬉しかった。いろんなこと。
嬉しかった。カダーにわたしのデイビッドへの気持ちを話せたこと。
嬉しかった。永遠の友だちの愛を確かめられたこと。
嬉しかった。カダーのグリーンカード。

嬉しかった。カダーのグリーンカード。



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