天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

賑やかなキルト - 2003年04月28日(月)

ゆうべ遅くに電話が鳴って、あの人だと思ったら妹だった。
母の状態がひどくなってる。妹の話が事実だとしたら、とてもあの母からは考えられない。そっくり騙し取られた離婚の慰謝料にまだしがみついてて、妹のせいにして悪態をつく。妹を罵る。言ってることが支離滅裂で、突然泣き出し喚き出し、笑い出す。妹は病気が悪化して体の痛みに耐えられないと電話口で泣く。ようやく夫の死から立ち直りかけてたというのに。

前日の土曜日には母から電話があったところだった。そう言えば「もう退院したの?」って、いきなりわけのわからないことを言ってた。死にたい死にたい死にたい、それから母は泣くのをこらえながら言い続けてた。それでも妹がゆうべ話してくれたような状態ではなかったのに。生活保護を受けながら小さなアパートで今は一緒に暮らしてる妹には、甘えや本音をすべてぶつけてしまうんだろうと思う。無意識に。

そんな母の言葉や態度に子どもの頃の記憶を重ねてしまうせいで、妹の病気の体の痛みにどんどん痛みが増す。母を罵倒して子どもたちをバカにして夫としても父としてもあったかさのかけらもなかった父が仕事から帰ってくる音が聞こえるたびに、わたしたちは嫌悪感を覚えてた。その嫌悪を今妹はそっくりそのまま母に対して抱えてると言った。「死にたい」と言われるたびに死んでくれたらいいのにと思うって言った。

だけど、90パーセント母の不注意のせいだとしても、誰が母を責められるだろう。先の短い一人暮らしの老人のお金を騙し取る人間の神経が信じられない。それ以上に、完全な神経障害に陥ってしまった母を受け入れて治療してくれるような精神科のない日本の医療システムが信じられない。いまだにまともな治療を施せない精神医療のレベルの低さが信じられない。言ってもしょうがないけど。

そう。言ってもしょうがない。
わたしまでが一緒に弱くなってちゃいけない。
母の苦しみも妹の痛みも辛いけど、彼女たちの不幸がなくなる時が来るのをわたしはどこかで信じ切ってる。絶対来ると信じてる。離れているからこそ助けられることがある。わたしひとりの力ではどうしようもない。だけど大丈夫。絶対幸せは来る。


妹との電話の途中で携帯が鳴った。カダーだった。日本の妹と話してるとこだからって言って切った。かけ直したら「家族は大丈夫?」って聞いてくれた。カダーの声に元気がないから「あなたは大丈夫なの?」って聞いたら「Iユm OK」って言う。この前も OK だった。その前も OK だった。それまではいつも「Everything goes well」って明るかったのに。どうしたのかなって思う。わたしの考えすぎならいいけど。

それに、なんで電話をくれたんだろ。来週いっぱいでカダーはマスターを終了する。今が一番大変なときだ。マスターを取得したら今の仕事を辞めるって言ってた。新しい仕事を探さなきゃいけない。この国で生きてかなきゃいけない。また不安や心配に襲われたのかなとも思うし、ただ勉強に疲れて息抜きに電話してきたのかなとも思うし。でもどっちでもいい。

会って顔を見たいと思う。
恋しくて恋しくて会いたいんじゃなくて、顔を見たい。顔を見ておしゃべりしたい。
true love なんかまだ信じてないけど、もう安心して会える気がする。



今日はお休みだった。
ベッドのリネンを全部剥がしてお洗濯して、新しいベッドスカートをつけてキルトをかける。赤と紺と白を基調にした花柄や水玉模様やプラードやペイズリーやストライプのパッチワークのキルト。カダーが選んでくれた紺色の本棚のスクロールカーテンにも紺とグレイのストライプが入ったランプシェードにも合ってる。ちょっと賑やかすぎるのがお部屋の気分をよくしてくれた。

チビたちが気に入って、仲良く並んで賑やかなキルトの上で眠ってる。
チビたちによく似合ってる。



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