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2001年06月15日(金) ■ |
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買いました。 勢いづいて。
上遠野浩平著、「紫骸城事件」。講談社ノベルス。 前作は「殺竜事件」。
「殺竜事件」を読んだ時は、あまりの内容の濃密度に、精読後、物凄く辟易し、「友人にただでくれてやろうか(!!/大抵あたしは勿体無いからと言って本屋に売りに出すのだが…)」と考えるほどだった。 簡単に言うと「あんまりおもしろくないかも…」ってゆー。 多分、「『ブギーポップ』(←あたし分類;ファンタジー)の上遠野浩平」、それから「講談社ノベルスから発刊される(=期待大)、『(本格)ミステリ』」という2つの大イメージを持って読み始めたせいだろうが、その2つが先だって、この作品自体の内容をちゃんと捕らえようとしてなかったんじゃないかと思う。 最終的に、「これミステリ?」って思った。 「要素いろいろいれ過ぎ(ex;ファンタジーとミステリ)」とも思った。 この、ファンタジーとミステリの2つが同時に存在しているストーリィと言うのは、定義としてあたしの中には存在しておらず、其れ故とても理解しがたい話を読んでしまったように思ったのよ。当時のあたし的には。 あたしの理解許容量は、もう、いっぱいいっぱいでした。 だから、読後はとても辟易した気分。 もおいいです、もお読みたくないです。いりません。 大好きな悪魔絵師サマの絵も、今は許容できません。スト−リィも絵も、容量でか過ぎて許容不可能です。無理無理無理。 容量のでかさ、ちょっとショッキング。 そんなかんじ。
…で。 そんなんだったのに、何故「紫骸城」を買ってしまったかと言えば、やっぱり気になってしまったからで。表紙を飾る悪魔絵師の絵とか。「紫骸城」という語感とか。 そして、時間が経って、だんだん「殺竜事件」という物語、を許容/消化できるようになったからで。
おかげで、金子サンの絵も、あの空間/ストーリィにはなくてはならないものであるように感じられるようになった今日この頃。郷里の皆様いかがお過ごしでしょうか。元気でないのだろうか、いや元気でないはずがない(反語)。 意味不明。
買って3日経ちますが、まだ読んでません。 テーブルの上に放置。 放置プレイ。 今は、清涼院流水著「コズミック」を読んでます。今さらですけれども。 だから「紫骸城」のほうはもうしばし放置。 ものすーごく気になってはいるんだけど。 …今度は多分、じっくりかつ理想的に、「紫骸城」の世界を理解していけると思うので。
以上、なんだか放置プレイしてる本が多くて少々困るなあ、なチカフジ@ウチ。 (ex;小野不由美著「屍鬼」、小野不由美著「黒祠の島」、柴田錬三郎著「御家人斬久郎」、一ノ瀬泰三著「地雷を踏んだらサヨウナラ」) (↑小野不由美が多いが、「黄昏の岸、暁の空」(講談社版)は即行読んだというのが面白い。十二国記すきです)
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