QP-Days
くづき



 DIVA2004 2回目/東京楽

さて本日も『DIVA』です。昨日は壁際の席でしたが今日は23列28番という
センターちょい上手より。音が昨日よりはるかに綺麗に聞こえます(^^)。
オーバーチェアでコンサート中に歌われる曲のメドレー。順番にアレンジされ
た曲が出てきて最後はつい1ヶ月前の帝劇エリザのカーテンコールで耳に馴染
んだ音。昨日も今日もこの音だけでウルっと来ていたくづきは莫迦です(苦笑)。

曲順リストは19日の日記を御覧下さいまし。

少し濃いめの水色のロングドレスで一路さん登場。このドレスは後ろはバッス
ルスタイル風な感じにボリュームがあるんですが、前はひざが見える位の長さ
になっていてとてもキュート。今回のコンサートの衣装の中では私は一番好き
かなぁ。
一路さんは昨日の公演よりも更に良い感じで歌っていきます。
伸びやかでパワフルな声がよく響く〜。

「イーストウィックの魔女達」からの2曲はホントに色っぽいわ。帝劇公演を
観ていないのですが、バスローブ1枚の衣装であんな歌を歌ってたら鼻血ものよ。
客席に降りてオジサマに色目使ってました。

「I Have Dreamed」から井上君も登場。うーん、昨日も思ったんだけど微妙な
パーマのかかり具合が気になる(^^;そして黒いスーツの模様も気にな
る・・・いやいや、そんな事は置いておいて彼も昨日より良い声だなぁ。でも
また声が全体に低めになってるような?席位置で聞こえ方が違うだけかなぁ?

3年ぶりの舞台共演の二人なのでちょっと照れつつな感じでお互いの近況報告
話。エヘヘ(^^)って感じの二人が可愛いですよ。
井上君のソロ。「ラブ・イズ・エブリシング」はそりゃあもう気持ち良さそう
に歌っていました。

一路さんが衣装変えの為にいない間に井上くんのトークです。
昨日は一路さんとのトークの合間にチラッとだけ話したデビュー前のバイトの
話を今日は1人でしました。
新国立劇場で劇場のもぎりのバイトをしていた時に一路さんのコンサートが開
かれて、それを劇場の一番後ろから「あれが僕のお母さんになる人だ!『私だ
けに』を歌ってる!!!素敵〜」と思いながらみていたという奴です。
「『お母さん』って呼ぶと怒られちゃうんですけど〜」と話の合間に挟んで笑い
もシッカリ取ってました。

昨日はこれに「あの頃の僕に今日のような日が来る事を教えてあげたいです」
とも言ってたかな。で、デビュー前にウィーンへ旅行へいった時にアン・デ
ア・ウィーンで「MOZART!」を観て「いつかはやりたいなぁー、とちょっと
いや結構、思いました・・・野心は大事ですよね(笑)」
うんうん、そうだね。

「モーツァルト!」メドレーは舞台を観たくなりますね。
えーと、井上君の口から発表があったので書いてもいいよね。
来年、東宝版も再演されます。井上君が言ってるんだから彼のヴォルフは続投
でしょう。(と、信じたいです)今回の「何故愛せないの?」を聞く(観る)と
来年のヴォルフはかなり楽しみよー。
ただ一つ気になるのは微妙に井上君・・・音が出ないところの処理が上手くな
りすぎかも。以前は無理に出してひっくり返ったり、公演中に喉傷めちゃった
りがあったからそれよりは良いのかもしれないけれど、ハイトーンの響きが物
足らないかもー。低い音が安定して出せるようになったなーとは思うので上の
音も綺麗に使ってね。

衣装を変えて一路さん登場。ピンク系の胸元の開いたドレス。
一路さんの「星から降る金」は全体に優しい雰囲気がありますね。

さてウーヴェさん登場。赤い照明を浴びて黒いスーツで颯爽と現れました。
イヤーン、やっぱりカッコいいわ〜 8(><。8
実際のところ彼はビジュアル的なバランスはイマイチなのです。背は低くない
のだけど、頭が大きいのよ!ウィーンエリザのパンフなどの写真では全く判ら
なかったのですが、井上くんや一路さんと並ぶと微妙に遠近感が狂う・・・
ちょっとディフォルメかかってるか?という感じだったりします。

でも、歌ってる姿はそんなの気にならないんですよ。マジ、カッコええー!
ホントはスーツだけじゃなく、舞台の猊下のようなマントの一つも羽織ってい
ただけたらもっと良かったなぁ。
通訳さんを交えてのトーク。一路さんとウーヴェさんとの馴れ初めというか、
エリザベートを通じての交流の歴史を一路さんから紹介です。

「Sun and Moon」は昨日よりもラブラブ度高めの良い雰囲気。見つめあって歌
う二人のキラキラしている顔にクラ〜。この二人が歌ってるの聞くと東宝のサ
イゴンがかなーり観たくなってくるんですけど(^^;
これって東宝の作戦にまんまとはめられてる?(苦笑)
片腕リフトでの回転は綺麗に回るよなぁ。井上くんも東宝の舞台でやるの・・・
そもそも出来るのかな?

寄り添うように去る二人を見送って井上くんが舞台に戻って来ます。
『Why God Why?』昨日はちょっと聞き取れなかった歌詞を今日はちゃんと理解
出来て良かったわ。

ウーヴェさんも「ミス・サイゴン」でクリス役(オランダとドイツ版で演じて
いたそうです。)をやっているので二人のクリスで話をね!と一路さんのフリ
にお辞儀で挨拶から始める井上くん&ウーヴェさん。
あ、ウーヴェさんの日本語での挨拶が昨日より上手くなってる。

コンサートも3日目ということもあってかすごく打ち解けた雰囲気の三人でし
た。ウーヴェさんのスーツのボタンが取れてしまっていたのか井上君がステー
ジの上から拾ったら「あ、それ僕のだー」って感じでニコニコしてましたな。
通訳さん(韓国のパクさん特番でリーヴァイ氏の通訳も担当されていた方で
す)がドイツ語を同時通訳状態で訳してくれているんですが、何故か話は「言
葉がわからなくてもなんとなく通じるわよねー」という流れに。それと言うの
も一路さんが「ドイツ語も日本語ちょっとしか判らないから〜」と言ったに対
して井上君が「日本語もちょっとなんですか?」とナイスなツッコミを入れた
からなんだけど。
「もうーヤダー」って感じで井上君をポコポコ叩く一路さん、萌〜。
それを隣で訳してもらったウーヴェさんも笑っていましたが、彼がドイツ語で
拍手してねーと言ったらちゃんと客席が拍手したんですよ。それを観た一路さ
んが「ほらーやっぱりなんとなく判るのよねー」って・・・いやウーヴェさん
が手で小さく合図してたし(^^;

そんなこんなで「言葉がなくても私達を繋げるものが『音楽』です」と上手く
まとめて1幕最後の「Thank you for the Music」へ。
この3人は基本の声の感じが「陽」で似てるのかも。楽しそうにサビの部分を
ハモリつつ身体でリズムを取る姿にほのぼの。
客席からの手拍子も入って素敵な盛り上がりでした。

2幕。
「DIVA2001」から3年ぶりの「アンナ・カレーニナ」。
うう、ここに綜馬さんもいてくれたら・・・と思ってしまいましたが、
『Waiting for you』での年上の人妻と若い青年っていうメロドラマな雰囲気が
良い感じ。

ウーヴェさんが一番カッコ良く感じたのはトート状態の時より「Tomorrow
Never Dies」を歌っていた時です。
とてもクール!でも熱い思いを背中で語る男!!!
これはねー、普通のウーヴェさんの事を全然知らない人が見ても素敵だと思う
のですよ。かなりジェームス・ボンドな雰囲気です。
※昨日の日記の赤い飛行機プロモはこの歌ではなくて「ロシアより愛をこめ
て」だったかも。

「レ・ミゼラブル」から3曲。
「スターズ」・・・ベルリンまでジャベールを観にいくべき!?井上くんが添
乗員のツアーがあったら絶対皆行くよね(^^;トークでウーヴェさんのCDを
井上君がもらったから、御返しに井上くんの新しいCDをベルリンまで届けて
ねーという話がありまして、一緒に今日の劇場のお客さんも皆ね!とウーヴェ
さんがお茶目な事を言ったんですよ。しかもその時にブーンと両手を広げて飛
行機みたいな動きをしたのが可愛い!
一緒になって同じ動きをする井上くんも可愛いぞ!
井上くんの「カフェ・ソング」はいつか本舞台でも聞きたいですね。
一路さんの「夢やぶれて」も美しい〜。

「エリザベート」。
今日も客席通路でお客さんを誘惑しまくりなウーヴェさん。誰にしようか?と
選んでるみたいな瞳がたまらんー。
「最後のダンス」は今日も最初のサビの部分は日本語です。やっぱり昨日より
日本語の発音が上手になってるよー。
一路さんか井上くんに教えてもらったのかな?
・・・えーと此所で皆さんに呪をかけます。かかりたくない方は下の10行程を
飛ばして読んでください。でないと今後発売される『DIVA2004/DVD』を鑑賞
される際に影響があるかもしれません(笑)。

準備いいですか?
ここのサビの終わったところでトートの笑い声が入るんです。フフフッって
不敵な笑みのような笑い声。ドイツ語で全部歌ってくれればその笑い声も素敵に
聞こえるハズなのですが、今回の日本語で

「♪サイゴノー ダンスハー オレーノー モノー 
          オマエハー オレート オドール サダメ〜〜〜」
の後で同じように笑われると・・・

「やあ皆、僕が日本語で歌って驚いたかい?フフフ」っていうようにしか聞こ
えないのー!!!

昨日はこの日本語歌詞も演出だと思っていたので「なんちゅー演出じゃ!」と
小池先生をまたポカポカしたくなったんですよ(^^;ウーヴェさんが日本に
くる前から今回は日本語で歌う事もあるかもね、と言っていたらしいとは聞い
ていたのですが、何もここでなくてもーと思った次第です。

はい。呪い終了。

昨日はここで危うく変なツボにスイッチが入るところでしたよ。
今日はわかっていたらから大丈夫。白い衣装で歌う姿にクラクラですわ。
続く「闇が広がる」は井上くんも一層力の入った熱唱でした、向かい合って歌う
二人の姿にブラボー!!!
最後に井上ルドの背後に立って軽く手を添えるようにして、道を示すウーヴェ
トート。素敵すぎ。

「私が踊る時」も凄い迫力。二人の駆け引きにゾクゾクさせられますねー。こ
れはお互いの全てをぶつける戦いの歌なのね。プライドも愛情も憎しみも喜び
も全部さらけだす感じ。刃を潰していない本当の真剣で斬り込むような緊張感
と勢いがあって良かったですよ。最後に上手と下手に離れて立つ二人が、正面を
向いて「Bestimm nur ich allein」と歌い切った後でキッと顔を合わせるの
がいいなぁ。
それとシシィが日本語でトートがドイツ語というのは日本語しか判らないくづ
きには「シシィさんにしか理解出来ない不思議な存在と戦ってるのね」と妙に
納得できる感じもあり、面白かったです。(あいかわらずお莫迦ですねー)

ラストの「私だけに」。途中で一路さんが歌詞に詰まってしまったのは感極
まってしまったからでしょうか。
それともホントに歌詞が飛んじゃったのかな?
一番最後の歌い切った感のある笑顔が○。いや花丸。

カーテンコールでは東京公演楽日ということで一路さんから感謝の挨拶。井上
君、ウーヴェさんも素晴らしいコンサートに参加できて嬉しかったという挨拶
がありました。
ウーヴェさんはこのまま日本にいたいよーと泣きマネを可愛くしてたり。
意外にお茶目さん?ウーヴェさんは歌っている時とトークの時とで顔が全然
違って見えました。トークの時は気の良いジェントルマンなお兄さんって感じ。
歌い出すとその役のカラーで顔つきが変わるみたいでした。

最後に一路さんの天然っぷり爆発。
大ラスの「Over the Rainbow」の曲紹介をしたのは良いものの、袖に引っ込ん
でいた指揮者さんを呼び戻すのをすっかり忘れてました(^^;笑いながら自
主的に出て来た指揮者さんに謝りつつ自分に大ウケ。当然井上君やウーヴェさんも
大笑いでした。か、可愛すぎる・・・一路真輝!

気を取り直してオーケストラの皆さんも紹介して本当に最後。
3人で・・・じゃないな。ラブラブな一路さんとウーヴェさん+井上君状態での
「Over the Rainbow」。井上君はいつまでたっても熱々のママとパパを見つめ
る息子みたいでした。歌いながらウーヴェさん、オーケストラを指さして彼等
にありがとうーというような感じを見せていたのが好印象。
客席からの手拍子も一緒になって無事に3日間の東京公演は終了しました。

またこういうコンサートやって欲しいですねー。
そしてウーヴェさんには別の形でも良いので日本にいらして欲しいです。

公演期間中にウーヴェさんの新しいCDを会場で購入すると直接サインがもらえ
るイベントもやっていて、終演後はその順番を待つ人の長い列が出来ていました。
毎回かなりの人数の方が並ばれたみたいですね。
今回の公演はDVDで9月に発売されるので、会場へ直接観に行けなかった方は
そちらでお楽しみいただけます。
ミュージカル好きなら観て損はないと思いますよ。
DVDの詳細は東宝芸能さんのサイトで。

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話は全く変わりますが、NHKの「新選組!」。
新見役の相島さんがついに切腹・・・。今日は出番が今までになく多かったけど
哀しいです。いよいよ「血風録」編ともいえる殺伐とした展開に入りますね。


2004年06月20日(日)
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