×××こぉんな日××× |
2001年12月10日(月) +++気の利いた言葉+++ ひなのお腹の調子が悪く なんだかはっきりしないので 大きな病院へ行った。 検査をしてもらったけど これという病気は見つからず 薬を処方してもらい 様子を見ることになった。 その病院は ひなの産まれた病院。 そして 私のママ友達が 初めてできた場所だ。 会計に時間がかかるので 時間をつぶしに 表へ出ようとした時 声をかけられた。 「やっぱり ひなちゃんだったんだぁ」 その声の主は 出産後 初めてお友達になったTさんだった。 彼女は 元幼稚園の先生らしく いつもFちゃんに 声をかけながら 授乳していた。明るくって そこにいてくれるだけで 楽しい気分に なっていた。夜中の 授乳タイムの 眠気も飛んで 授乳室に行くのが 楽しみだった。 そんな風にしてお互いの子供の成長をいつまでも語り合えたら いいなぁと思えるお友達が もう一人できた。 その後 何度かTさんに連絡を取ったが なかなかつながらず そのうち お引越しをされたみたいだった。 どうしてるんだろう?と 時々 思い出しては ひなを見つつ Fくんの成長振りも 想像したりしていた。 昨年 思わぬところで 再会したTさんとF君。 懐かしさのあまり あれこれ話していたところ 突然彼女が言った。 「あれから 大変だったの。Fちゃん 脳の病気で 病院通いで・・・。 だから まだ歩けないんだよぉ。」 えっ?と思わず 失礼ながらF君を 凝視してしまった。 なんてこと・・・。 彼女の明るさは それまで たくさんの思いやハードルを乗り越えて そして これから まだまだ 立ちはだかる壁を通って行こうと 決意した所から 出てくる物だったんだろう。 なんにも気の利いたことも言えず また遊ぼうねと 本心から 約束したのだが その後彼女は 御実家の近くに 引っ越され 連絡は取れないまま 1年が過ぎた。 その間 私は いつも思っていた。 わずかな時間の再会とFAXの交換で 私は 彼女を傷つけることを いったりしなかっただろうか・・・。と。 今日 また偶然に逢った Fくんは 去年より とっても 元気そうで 表情もずいぶんと増えていた。 歩行もできるようになったと 嬉しそうに報告してくれる彼女が 輝いて見えた。 でも 去年よりさらに スリムになった彼女に リハビリの大変さが 伝わってくるような感じがした。 こんなに大きくなったのね。とひなに 言ってくれるその言葉が とっても嬉しかった。 来年 ご主人は海外へ転勤になると言う。 1年様子を見て 2年後にご主人の後を 追いかけて行くと言う話しを 聞いて びっくりすると共に あっちの方が リハビリ等が進んでいるから Fくんにとっては 良いねと会話した。 今度こそ 一緒に遊ぼうね。 お引越しの前には 絶対よ!と 約束して別れた・・・。 別れ際 「がんばってね」って 言葉が出そうになって 飲み込んだ。 風邪で 通院していたFくんに「お大事にね」って言った。 Fくんは ハンディを持って 産まれてきた。 何も持たずに産まれてきた自分やひなを中心に考えた時 つい TさんやFくんに がんばってね。って言ってしまう。 街中で 偶然逢った時も・・・。 別れ際に 無意識に・・・。 でも 子育てして ひながうんと小さい時にも 誰かに逢っても 私は がんばってね!って 励まされることはあまり無かったように思う。 それは 誰しも通るあたりまえの事だから・・・。 1年前 「がんばってねって言われても どうがんばって良いかわからない 時期があって Fくんのハンディについて 人に普通に話せるように なったのは ごく最近・・・。」と言っていたことが 頭にかすむ。 頑張れって言葉 その中には 大変だね 体壊さないようにね。 時には かわいそうに・・・とか 色んな意味が含まれているはず。 考えて見れば 頑張ってないわけ無い・・・。 そう言われることが プレッシャーになったりする事だって あるよね・・・。 でも・・・。 ボキャブラリー不足の私には 良い言葉が出てこない。 それが とっても 情けなくて。 その言葉を捜している自分を 自分自信で違う角度から見た時 そんな自分が 思いあがってやいないかと 問う。 自分の思いを 言葉にするのは 難しい・・・。 本当に 難しい。 色んな人の 見えたり見えなかったりするハンディを 「あら・・・そうなの?大変じゃないよぉ。ちょっとぉ あんた がんばんなさいよぉ。」って 気軽に言える自分になりたい。 そんな風に言える強さと優しさ持てる様になりたい。 そして 誰もがもっと自然に対応できる社会になって欲しいと思う。 目が悪いから めがねやコンタクトをするように 車椅子も自然に受けとめられる そんな社会になるのは いつのことだろう・・・。 なんにもできない私。 なにか できないかな?って思う私。 |