くもりときどき、はれ。
そら



 携帯ストラップの波紋。

帰り、22歳の子がしょぼくれていた。


どうしたの?と声をかけると
吐き出すように話し出した。


気分が悪くなったという。


先日副主任から貰った携帯のストラップ。

副主任を3年想い続けていて
初めて貰ったプレゼントでお揃いのもの…

陽にあてたら色が変わるの!

と嬉しそうにしていた。


その日の午前中、新入社員の女の子が
その子にどうしたの?それと聞いてた。

だから

彼女はそのストラップについては
知らなかったんだなってその時想った。


帰り、
社員の机を見ると

ストラップが机の上に置いてあった。


副主任があげたんだ!



でも私は想った。


午前中までは彼女は知らなかったけれど
午後、同じものを持っている副主任に聞いて
貰ったのではないかと想った。

あの子は苦しんでいて、もう来月にやめてしまう。
悩んで傷ついている人を放置できない。

確かにあの子は要領がよくて、
いろいろ無神経なことをすることもあるけど
人として間違った行為はあまりしない子だと想った。

裏切られることもある気はするけど
今人の力になれるのなら、なっておこうと想う。


こう想うと、
私は悪人にはなりきれない。


悪人だと気が付いていないのが本当の悪人。

自分が悪だと解らないのだから。


呪おうと想っても
恨みきろうと想っても


私にはどうしても出来きれなかった。


多分最後まで中途半端になると想う。


恨みたくないのかもしれないし
呪いたくないのかもしれない。


今の私にはそれが自分を不幸にするだとか
惨めに見えることは全くない。


でも心が止める。


どこか…


そう見られたくないとか
そうであることが


嫌なのかもしれない。


自分が嫌になるとき、

恋をし、愛すれば
そういった感情にぶつかることもある。


あの子は今そういった感情を持ち
そこから逃れようとしている。


同じ職場で働いていると
若い女の子が近づき…
それに対して双方に嫉妬をぶつける。

そういってた。


私も副主任と話をするときは気を使う。

でも

副主任もそう想ってるんだろうに。


でも私、あのように
女性に誰にでも優しくして
遊びに誘う男は好きになりたくない。

苦労するのが解ってる。

好いてしまうと厄介。
好かれるなら別だが…。


だから、副主任には不信感が否めない。


女を泊める男が
果たして優しい男といえるのか?

私は本当に優しいのならば
思わせぶりな行動を絶対にしないのが
その子にとっていいことだから

それこそが優しい行動であると想う。

その子のことを想っていないのは副主任であるということに
彼女たちも気づいてくれればいいのに

二人とも、副主任の虜。

女を惑わす男…


私は惑わされない、もう。






2004年07月22日(木)
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