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23歳男性 |
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過去 : 未来 : メール | 2007年03月11日(日) |
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職員室の私の机の前には「23歳男性教諭」がすわっている。 彼は今年から先生になったばっかりの、いわゆる大学を卒業したばっかりの社会の先生である。 遠いところから来てて、初めての一人暮らし。 もちろん初めての雪国。 いろんなことが初めてのチェリーボーイ(ぉぃ 背は低い 髪は薄い 顔も薄い 足は長くない 体系はややぽっちゃり(過去は100キロ台のデブだったそうだ) きっと、いや絶対モテナイだろうなぁ。 それでもすっごい面白い。 最近はお笑いタレントがもてる、そんな感じなのか、生徒たちの人気者だ。 自分の失恋ネタや、強烈のお母さんネタで子どもたちを引きつける。 夏休みは 「ハンサム先生の社会科通信」と言うのを出し 「ハンサムなんてもう死語やしぃ」と子どもたちに言われながらも、その「教えること」への熱意もたいした物だ。 電話の応対から、親や先輩先生への態度も申し分ない。 謙虚でかわいい・・・・・私からみたらそんな先生だ。 最近は逆まつげを治すための手術をして両目がぱっちり二重になるという、何とも話題の絶えない彼。 みんなでお昼ごはんを食べているときに、自炊をしている彼の話になった。 彼は料理が好きなようで さばは”ごまさば”じゃなくて”まさば"じゃないと駄目 と熱く語っていた。 煮物も得意とするようだ。 ある女の先生が 「圧力鍋は便利よ」 と言うと 「ぼく、実は欲しいと思っているんです。」 と言い、皆が驚いた。 しかも、アパートのベランダが寂しいからガーデニングがしたいと言うのだ。 本当にいまどきの23歳男性とは思えない。 彼の今の夢は何とかという車を買うためにケーキを我慢しているそうだ。 町の無料タウン情報誌を見ては美味しいケーキを買うのが趣味だったのに。 ぼそぼそと話すその口調もまたいい。 最近ダーリンに彼の話ばかりするのでちょっと妬いているようだが、私はすっかり母の気持ちになっている。 |
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