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2001年05月31日(木) 受験の頃のお話。


とにかく心配性の親で、また、理想を押し付けてきて困った。あたしは自分の学校さえ自由に選べなかった。でもあたしにも人並みの欲や見栄はある。其処に親は付け込んで、「でもあなただって此処の学生になれたら嬉しいでしょう?」と、自分の理想を押し付けてくるのだった。
誰しもがひどく何かが好きで、それに向かって進めるわけではない。みんなにやりたいことがあるわけではない。向き不向きもあるし、ユメやしたいことなんて一生見つからないような人もいるのだ。でも、其処に付け込むのと、それでも自分で決めさせてくれるのとでは自己認識や自信、満足度、自分の人生に対する責任感が違ってくる。
今でも、進路については煩い。
世間体ばかり気にしていて、わたしなんてどうでもいいんじゃないかと思う。
そんなんだったら子供なんて産むべきじゃない。あたしは親のために存在してるわけでも親の足りないところを埋めたり補ったりするために生きているわけではない。でも子供の頃身に付いた、親が絶対的な存在だという感覚は拭えない。
自分の意見か親の意見か区別つかないものをあたしは背負っている。
あたしの生は誰のものなんだろう。

滑り止めに落ちたとき、
「此処だけは受かると思っていた」
って親に怒鳴られた。
あたしは落ちてしまった不安と、早く立ち直らなければならないと云う焦燥、とともに親の不安や人生までも背負ってしまっていたのだった。
慰めてくれる人は居なかった。

あの頃のあたしは確実におかしくて、もう自分一人ではどうしようもないくらい壊れていたのに、助けてくれる人は居なかった。
ACのことをサヴァイヴァーと呼ぶ。
生き残った人、という意味。
もう十分傷ついたし、それでもこうして生きてるのだから、生きてていいの。
いいんだよ、るうちゃん。
と先生に云われた。
自分の命が肯定できないACなあたしに掛けられた救いの言葉だった。

あたしの中の小さな傷ついた子供。



るう |MAIL




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