TENSEI塵語

2007年05月03日(木) またまた世論調査の不思議

昨日の朝日の朝刊の、憲法問題の世論調査である。

Q 憲法全体を見て、今の憲法を変える必要があるか?
   変える必要がある  58%
   変える必要はない  27%

Q 変える必要がある、と答えた人の理由は?
   新しい制度や権利を盛り込むべき  84%(全体の47%)
   自分たちの手で憲法を作りたい    7%(全体の 4%)
   憲法第9条に問題があるから     6%(全体の 4%)

Q 憲法第9条を変える必要があるか?
   変える方がよい   33%
   買えない方がよい  49%

Q 自衛隊の存在を憲法の中に書く必要があるか?
   書く必要がある   56%
   書く必要はない   31%

Q 憲法に書くかどうかは別にして、自衛隊を「自衛軍」にする必要はあるか?
   「自衛隊」のままでよい    70%
   「自衛軍」に変えるべき    18%


こうして見ると、憲法改正を望むのは過半数だけど、
その理由は、憲法第9条のためではなくて、
そのほとんどが、「新しい制度や権利」のためである。
そういう意味では私も改憲論者である。
国会や国会の各種委員会等での「単独採決や強行採決の禁止」を
ぜひ盛り込んで欲しいものだ。
起草者たちはそういう横暴を予想していなかったのだろうけれど、
今となっては、日本国憲法の非常に重大な欠陥だ。

それにしても不思議でならないのは、
「憲法第9条に問題があるから改憲」という人が全体の4%、
「自衛軍という名称に変えるべき」という人が18%なのに、

Q 安倍政権のもとで憲法を変えることに賛成か?
   賛成  40%
   反対  42%

となるのだろうか????
晋三ぼっちゃんは、祖父の悲願を孫の自分が実現するんだと、
「攻撃できる軍隊」を置ける憲法への改悪しか考えてないのに。。。
晋三政権下で憲法を変えることに賛成するのは、
どう高く見積もっても、20%には至らないはずである。
低く見積もれば、4〜5%といったところである。
20%から30数%の誤差、というか矛盾がある。
なぜ??
晋三ぼっちゃんの恐ろしさに気づいてないってこと?

結果的にはこうなってしまう。
殺人奨励憲法に40%もの人たちが賛成している。。。

私はこの憲法60年間について次のように思っている。
60年安保闘争の前に、改憲への強い動きがあった。
もしあの時第9条が変えられてしまっていたら、
日本はどれだけ戦争に参加したかわからない。
戦前と同じ体質の連中が戦後日本の指導者でい続けたのだ。
彼らは戦争への反省などしていない。
くやしい、くやしい、、リベンジ!! という思いしかない。
また、日本が再軍備などしようものなら、
日中関係、日韓関係も、もっと険悪なものになったに違いないし。。。


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