TENSEI塵語

2007年05月02日(水) 母からのSOS

夕食後、ほろ酔い状態で音楽を聞いていたら、母から電話。
認知症の父を日ごろ母と妹に任せっきりなのだが、
その父が、風呂でまったく動かなくなって、助けてー、と言う。
妻に運転してもらって駆けつけたら、意識不明で倒れたわけではなく、
力も衰えている上に、眠たくて立ち上がる気力を失って動かないようだ。
なだめながら抱き抱えて立ち上がらせてベッドまで運んだが、
拉致でもされると思ったのかもしれない。
取っ手だの柱だの、力一杯つかんで離さないので、難儀した。
今夜は妹が遊びに出たので、母は迷った末途方に暮れて呼んだそうだが、
今後はこういうことがあったらすぐに呼ぶよう頼んでおいた。

たまに家に行っても、しばらく父とは会ってなかった。
たいていデイケアの施設に行っていたからである。
久々に見ると、目が小さくなり視線が虚ろになっていた。
何でこうまでなってしまうのだろうか、、?
私が行くと必ず見せた笑顔ももう見せない。

これからいろんな形でこういうことがあるのだろう。
今までなかったのが不思議なくらいだ。
母が、足腰や耳が衰えているとはいえ、しっかりしているのが救いだ。


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