夕食後、ほろ酔い状態で音楽を聞いていたら、母から電話。 認知症の父を日ごろ母と妹に任せっきりなのだが、 その父が、風呂でまったく動かなくなって、助けてー、と言う。 妻に運転してもらって駆けつけたら、意識不明で倒れたわけではなく、 力も衰えている上に、眠たくて立ち上がる気力を失って動かないようだ。 なだめながら抱き抱えて立ち上がらせてベッドまで運んだが、 拉致でもされると思ったのかもしれない。 取っ手だの柱だの、力一杯つかんで離さないので、難儀した。 今夜は妹が遊びに出たので、母は迷った末途方に暮れて呼んだそうだが、 今後はこういうことがあったらすぐに呼ぶよう頼んでおいた。
たまに家に行っても、しばらく父とは会ってなかった。 たいていデイケアの施設に行っていたからである。 久々に見ると、目が小さくなり視線が虚ろになっていた。 何でこうまでなってしまうのだろうか、、? 私が行くと必ず見せた笑顔ももう見せない。
これからいろんな形でこういうことがあるのだろう。 今までなかったのが不思議なくらいだ。 母が、足腰や耳が衰えているとはいえ、しっかりしているのが救いだ。
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