TENSEI塵語

2005年11月30日(水) 「Catch Me If You Can」を見た

実に無駄のない、緊密な、いい映画だった。
先日の「宇宙戦争」も、決して駄作とは思わない、いい映画だったと思うが、
こちらは、スピルバーグってこんないい映画作る人だったんだと再認識。

16歳から21歳の間に400万ドルも稼いだ、
偽小切手詐欺師の実話をもとにした映画である。
主人公はパイロットに化け、医者に化け、弁護士に化けて、
その信用で偽小切手詐欺を成功させる。
その、医者や弁護士に化けてから、その関係の映画やドラマを見て、
研究している姿がおもしろい。
彼は結局逮捕され刑務所に入るが、刑期を待たずFBIに採用される。
偽小切手を分析する能力を買われたのだ。
そんな、信じがたい人生を描いた、実話なのだ。

逮捕後の主人公をサポートするのが、逮捕まで彼を追いつめた捜査官だ。
捜査官カールは、彼にかなりの愛着を覚えている。
この2人の心の交流の描き方が実にみごとだ。
近年のスピルバーグの関心事らしい、家族、殊に父と息子の心の交流と共に、
犯罪者と捜査官の心の交流である。
・・・で、見終わった後、爽やかさに満たされるのが嬉しい。

また、その詐欺の才能と頭の良さを示すシーンとして、
転校を余儀なくされた学校で、1週間フランス語の授業の講師を装うなんて、
こんな場面も実に気がきいている。

私が重視するのは、メッセージの多さよりも無駄の少なさなのだ。


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