サザンの「キラー・ストリート」を買って以来よく聞いている。 しかし、2枚組で30曲もあるので、なかなかどれがどの曲か区別できない。 それで、まず、適当に耳についたところから14曲ばかりピックアップして ディスクを1枚作った。 まずこれだけは覚えてしまおう、というわけである。 覚えてしまおう、というのは、聞けば題名がわかるし、 題名を言われれば、主要なメロディーは思い出せる、という程度であるが。。
5年くらい前に、サザンのメドレーをやるなら、メドレーに入れたい曲 ということで、思いつくまま書きとめたことがある。 それを、すでにメドレーとして出版されていたものや、 すでに自分でメドレーに仕立て上げて演奏したものも含めて再録すると、
「チャコの海岸物語」 「いとしのエリー」 「匂艶The Night Club」 「メロディー」 「Ya Ya(あの時代を忘れない)」 「私はピアノ」 「夏をあきらめて」 「真夏の果実」 「シュラバ・ラ・バンバ」 「涙のキッス」 「エロティカ・セブン」 「愛の言霊」 「恋のジャックナイフ」 「あなただけを」 「Love Affair」 「パラダイス」 「つなみ」 「ホテル・パシフィック」などなど。。。
要するに、特に気に入った曲を集めてみたわけだが、 20年余りに渡るこういう作品から、数パターンの桑田節を感じてきた。 この「○○節」というのは、何となくこの人にしか出せない味だなぁ、 と思わせるようなメロディーと情緒の作り方である。 ま、いかにもこの人の曲らしいと思わせる個性みたいなものである。
最近よく書いたまさしくんにも、さだ節というのがあった。 けれども、もう20年ほど前の曲から、さだ節は影を潜めてしまった。 Yuming 節というのもあるし、Yoshiki 節というのもある。 もちろん、他にもあるはずだが、長期に渡っての特徴が見られないか、 特徴があってもそれほど魅力を感じないものについてはわざわざ挙げない。 クラッシックの世界にも、マーラー節とかショパン節とかは顕著な例だ。
サザンの曲に関して驚きなのは、もう30年目になるかなったかという今、 桑田節がまだ生き続けていることである。 今夜とりあえず選んだ14曲も、今まで魅力を感じてきた桑田節が 色濃く出ているものを選んだ。 もう新しいいいメロディーなんて、そう簡単に作れなくなっている現代に、 自分らしさを失わないいいメロディーを何曲も作れるのは驚異だ。
今回のアルバムに、笑える歌がひとつある。 「『丸屋』唐揚げ 美味なタレOK! 蕎麦もイケイケ 我ら Loco DJ」 と、どこかの食堂の料理を讃えたような歌だ。 しかも、歌にするのがためらわれるような、それでいて魅力的なメロディー の曲である。
ついでながら、もうひとつ。 彼の歌は、歌詞が聞きとりにくい。 唐突に英語を混ぜたりするためでもあるが、あ作為的な発音のせいでもある。 しかし、聞きとりにくくても、句の末尾や文末は割と耳に残るものだ。 桑田節をさらに心地よくしている要素として見逃せないのが、 歌詞にしばしば見られる脚韻である。
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