はかなげでか弱いがゆえに、その風情を愛さずにいられない線香花火。。。
「線香花火」 ひとつふたつみっつ 流れ星が落ちる そのたびきみは 胸の前で手を組む よっついつつむっつ 流れ星が消える きみの願いは さっきからひとつ きみは線香花火に 息をこらして 虫の音に消えそうな 小さな声で いつ帰るのと きいた
これだけでもう、けなげな彼女に恋してしまうじゃないか。。。 (ま、たいていの歌のヒロインに恋してしまうんだけどさ、、) 彼女のひとつだけの願いは、もっと一緒にいさせて、という願いだろう。 状況説明が乏しいのは、小説でなく歌の歌詞だからしょうがないが、 私は上京していた7年間という経験があるので、どうしても、 都会に出ていた男が夏休みに数日だけ帰省したように聞いてしまう。
あれがカシオペア こちらは白鳥座 ぽつりぽつりと 僕が指さす きみはひととおり うなづくくせに みつめているのは 僕の顔ばかり きみは線香花火の 煙にむせたと ことりと咳して 涙をぬぐって 送り火のあとは 静かねって
「送り火のあとは静かね」って何だろう? この2人の関係の間に誰かの死が絡んでいる? などとは考えない。 盆の終わりだ。 盆が終われば、彼は都会に戻ってしまうのだ。 その淋しさが、やっと言葉になって出たのだ。 それに加えて思うのは、子どものころ花火で遊んだとき、 派手なのを先にやり尽くして、線香花火は最後にしみじみやるものだった。 線香花火には、送り火の風情が漂っているのだ。
きみの浴衣の帯に ホタルが一匹とまる 露草模様を 信じたんだね きみへの目かくしみたいに 両手でそっとつつむ くすり指から するりと逃げる
この優しい眼差しは何だろう。 彼もまた、いとおしくて、離れたいわけではない。 けれども、生活の場に戻り、彼女としばし別れねばならない。
きみの線香花火を 持つ手が震える 揺らしちゃ駄目だよ いってるそばから 火玉がぽとりと落ちて ジュッ
線香花火が終わってしまったときの、あの淋しさ。。。 この夏の休暇も終わるのだ。
いくつか、まさしくんの歌詞について書いてきた。(まだ続くかも、、) これは、ある1日、ある数日のできごとを、 わざわざ分割して、何日もに分けて連載したというのではない。 日々の、もっとも大きな感慨の中から選んで書いたらこうなったのだ。 つまりは、毎日これらの曲を聴き続けているということであり、 一見、書くことに困って連載に逃げているように見えるかも知れないが、 実は、正真正銘の日記なのである。 サラちゃんを何週間も聞き続けても、こういうことはできない。 その声と歌唱は、何百回聴いても新鮮な感動に満たされるが、 言葉でそれを表そうとすると、毎回ほとんど同じ賞賛で終わってしまう。
それにしても、女性に優しい眼差しを注いだ歌が多い。 そんな雰囲気が何ともいえずいい。 いつも女性をからかっていじめてきたたちの悪い私とは大違いのようだ。
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