| 2005年09月28日(水) |
「飛梅(とびうめ)」 |
昨夜寝る前には、さだまさしの「風見鶏」というアルバムを聞いた。 先日書いた「もうひとつの雨やどり」が入っているアルバムである。 今回のリニューアル盤には「雨やどり」も収められているので、 その二つを3回ほど交互に繰り返し聞いたりもした。 「セロ弾きのゴーシュ」という、「精霊流し」の状況を昇華させたような 歌もかなり気に入りである。
この中で殊に気にかかる曲が2曲あって、そのひとつが「飛梅」である。
「飛梅(とびうめ)」 心字池にかかる 三つの赤い橋は 一つ目が過去で 二つ目が現在 三つ目の橋で君が 転びそうになった時 初めて君の手に触れた 僕の指 手を合わせた後で 君は神籤を引いて 大吉が出る迄と も一度引き直したね 登り詰めたらあとは 下るしかないと 下るしかないと 気づかなかった 天神様の細道
裏庭を抜けて お石の茶屋へ寄って 君がひとつ 僕が半分 梅ヶ枝餅を喰べた 来年も二人で 来れるといいのにねと 僕の声に君は 答えられなかった 時間という樹の 想い出という落葉を 拾い集めるのに 夢中だったね君 あなたがもしも遠くへ行ってしまったら 私も一夜で飛んでゆくと言った 忘れたのかい 飛梅
あの日と同じ様に 今 鳩が舞う 東風吹けば 東風吹かば君は 何処かで想いおこしてくれるだろうか 太宰府は春 いずれにしても春
三つ目の未来の橋(のはず)で、「君」は転びそうになるんだな? 天神様の細道は、行きはよいよい、帰りはひたすら下り坂のようだ。 さりげなく、とおりゃんせの歌が流れるようだ。
2連目は、京都の自邸の梅が、太宰府に飛んで行った伝説を踏まえている。そうして、戻らぬ彼女を心で追い求めている。
3連目は、 東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春なわすれそ という道真の有名な歌を踏まえている。 しかし、この歌詞のキズはここにある。 「東風(こち)」の説明のように{東風(ひがしかぜ)吹けば」と わざわざ入れてあるようなところが残念だ。
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