| 2005年09月01日(木) |
大統領夫人としてのエビータ |
自分の担当するラジオ番組で、逮捕されたペロンの釈放を訴え、 労働者の仲間と宣伝し続け、ついにペロンを大統領にしたエバは、 大統領夫人になってからも、自らの活動を続けた。 寄付金や募金などで基金を作り、貧民救済に尽力していたようだ。 それは一時しのぎの救済に過ぎなかったのかもしれないし、 その基金の経理は杜撰で、使途についての疑惑も多いようだ。 また、労働者や貧民の味方という立場で活動を続けながら、 自身のファーストレディというイメージを損なわないように、 高級ブランド品で身を固めてもいた。 それでもエバは、多くの庶民から、「聖母エビータ」と讃えられ慕われた。
どの時代でも言えることだろうが、 庶民のための政治を行う為政者はめったにいないし、 庶民の最底辺仁まで目をかけてくれる為政者などほとんどありっこないのだ。 エビータの活動は、彼らに夢を与え、希望を与えたのだろう。 そして、実際、エビータのしたことをまとめると、 国内の消費を活気づけ、イギリス資本を追い出したこと、となるらしいのだ。
庶民の支持を集めれば集めるほど、上流社会や軍部の批判は強まり深まる。 閣僚会議と思われる場面でも、エビータ批判が噴出する。 しかし、エビータの夫のペロンに、脚本家はこう語らせている。 「公約を果たし、支持を集めているのは彼女だけだ。 我々も、彼女のように、ひとつくらい公約を果たさなければならない」
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