今夜聴いているのは、亮太くんのタンゴである。 昨日は、サラちゃんの歌声に心身の疲れを癒してもらえたのだが、 今夜の亮太くんのバンドネオン(と、バックの小編成オケもだが)は、 もう寝ようかと思いつつ、橋本さんのようなじーさん寝ができずに ぐずぐずしていた私の心身を活気づけてしまった。
亮太くんのCDを初めて買って聴いたのは、'02 年の11月18日のようだ。 実に新鮮で衝撃的だった。 べたべたした印象でうんざりしていたタンゴという音楽が、 実にスリリングで躍動感と緊迫感に満ちた音楽として迫ってきたのだ。
音楽は我々の心に働きかけるけれども、心情にだけ働きかけるのではない。 私にとっての世界を変えてしまうのだ。 バッハを聴いていると、私の小汚い部屋が宮廷サロンの雰囲気に一変する。そんな力を音楽は持っている。 そしてその世界に直接関わる身体の志向性も変えてしまうのだ。
まだ10代だったころ、生きるのがほとほとイヤになるような、 今から思えば実に生意気で傲慢だ心境に陥ってつらかったこともあったが、 何度音楽に救われて来たことか。。。 あのころはクラッシック一辺倒だったが。。。
私に〈生きる〉ということをもっとも教えてくれたのは、音楽だと思う。 文学や哲学もその類ではあったけれど、音楽が理屈抜きで訴えてきたのだ。 昨日と今日、瞬時に痛感した癒しが、それを証明している。
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