民放でやっていた大相撲ダイジェストがなくなって困っていたら、 先場所、NHKでやっているのを知って、思い出せば時々見ることにした。 しかし、時間が遅すぎる。 毎晩午前0時を回ってからである。 ひどいときは、午前1時過ぎにやることもある。 何とかその日のうちにやってほしいものだ。 今夜、見ることを思いついた。 忘れてしまうことも多い。 この時間はだいたい、そろそろ寝なきゃと思いつつ、 やりかけのことにあくせくする場合が多いからだ。
見たい理由の1番は、先場所の時書いたように、白鵬である。 しかし、取組表までチェックするほどのことはしていないので、 見逃すことがないように、初めから全部見させてもらう。 そうすると、他にもいい取り組みに出会えることにもなるし、 きょうの魁皇×琴の若戦のような不思議な勝負にも出会えたりする。 一瞬の攻防を、持ち堪えたり、決めたり、逆転したり、、、 その瞬間瞬間に、ハッとしたり、がっかりしたり、感心したり、 それが楽しいのは、対戦型のスポーツのどれとも同じである。 我々がさらに求めるのは、より美しい勝負、よりあざやかな勝負である。
白鵬は、昨日の初日に横綱朝青龍に負けた。 昨日私は、おひまちの酒盛りの部屋で、見ることができた。 地震があったので、TVをつけていたら、ニュースで見せてくれたのだ。 相変わらずいい動きをしていた。 横綱相手に、押されながらも互角の勝負、そして、押し返して行った。 ところが、まだ勝負がついていないのに、中断させられたかのように見えた。 俵際でこらえた時に、ほんのわずか踵が俵から出たということらしい。 残念であるが、あのしなやかな動きは健在だということで大いに安心した。
きょうの勝負には驚いた。 激しく当たった、と、次の一瞬には、流れるようなはたき込みで、勝った。 その動きに、その瞬間、私の感覚は吸い込まれた。 何という落ち着きと、しなやかな動きであろうか。。。 その瞬間に、横綱相撲!! という賛辞が私の心に浮かんだ。 引いたわけでもないし、体を避けたわけでもない。 当たった後で、相手の動きを見て、こっち側にはたき込んだという、 模範演技のようなはたき込みである。 彼の場合、組んで押すか組んで投げる取り組みしか見たことがなかったので、 ことさらに驚いたのだった。
きょうは格下力士との取り組みだったが、明日は魁皇戦である。 昨日と同様、厳しい取り組みである。 私は、どちらかというと勝つ方に賭けているけれど、 とにかく、いつものように、美しくしなやかな動きを見せて欲しいものだ。 こういう力士こそ、横綱になって欲しいと、心底思う。 相撲は日本の国技でも、横綱が外国人ばかりになってもかまわない。 横綱は、強いだけでなく、これぞ相撲というお手本であって欲しいと思う。
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