TENSEI塵語

2004年12月22日(水) 「ハウルの動く城」

なかなか見に行ける日がなさそうなのに、
一昨日アニメコミックの1巻を読んだらますます見に行きたくなって、
今夜仕事から帰ってから家族を車に乗せて見に出かけた。
朝からめまぐるしく忙しい1日で、映画館の座席に座ったら力が抜けて
体からじわじわ眠気が広がるような感じがしたが、
ハウルが始まると夢中になり、あっという間に2時間が過ぎた。

とにかくもう、脇キャラがかわいい。
火の悪魔カウシファーなどは絶品で、「千」の坊ネズミ級のかわいさである。
目つきのすわった不愉快そうな顔つきの犬も、やることがかわいい。
喜ぶときもその表情なのが笑える。
ハウルの弟子のマルクルも、原作よりもさらに子どもっぽい。
それが、客の応対や買い物に出るときは、長いひげをつけて老人を装い、
「待たれよ」などと言ったりしている。
恐るべき荒野の魔女さえ、魔法の力を奪われ、
単なる老婆となってからは、かわいいキャラクターになってしまう。

原作ともっとも違っているのは、ハウルが国王に呼ばれる理由である。
原作ではたしか行方不明になった王子を探すために呼ばれたはずだが、
この映画では、戦争の協力のために呼ばれる。
そうして、戦争批判的発言も聞かれる。
「サリマンの魔法でこの城には当たらない。けれども、それが街に落ちる」
のような言葉である。

                       


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