TENSEI塵語

2004年12月20日(月) 保護者会

保護者会3日間のうちの2日が終わった。
クラス35人のうち、ひとりは両親が亡くなり、ひとりは事前に済んでいて、
ひとりは不登校で休学に入ったから、32人が対象で、
そのうちの24人が金曜ときょうの2日間で終わった。
明日は8人だけだからかなりラクである。

いつの世もだいたい、のんきな子に親がやきもきするという構図は
変わらないようである。
私のように、短絡的でいい加減な親にはめったに出会うことがない。

私は娘の中学時代に、娘の勉強意欲には見切りをつけた。
だから、中三のころには、親の第一希望は家事手伝い、とまじめに宣言した。
けれども娘は家事専業はさすがにイヤらしくて、高校進学を希望した。
成績はオール3程度で、地元の数校の公立高校には入れそうにない。
近いところには私学が2校ある。
その中の、カトリック系の高校に推薦してもらうことにした。
私学に入れるなら、公立と大差ない私学に入れてはつまらないからである。
娘は淡々とその学校に通い、皆勤した。
成績も、中の上か上の下あたりをいつも維持していたが、
普段はのんびりやっているので、大学進学などは私は考えていなかった。
今度こそ、家事手伝いで親を助けてくれるかな? と思っていたら、
やはり大学に行きたいという。
行くとこなんてないじゃん、と思ったら、
この高校は同じカトリック系の南山大の推薦枠を多く持っていて、
上位者がそちらを狙うので、娘には淑徳大の推薦が転がってきたのである。
普通の高校に行っていたらありえない不思議である。
で、娘は今は淡々と大学に通っている。

その娘の保護者会の折り、担任の先生に、第一希望は家事手伝いと言ったら、
「おとうさん、家事手伝いだけはやめときましょ」と笑われたものだ。
私には切なる願いでも、世間では常識はずれな願いだったようだ。
しかし、もしも私が娘に、大学には絶対行け、このレベルの学校に行け、と
躍起になっていたら、娘は家事手伝いするしかなくなっていたかもしれない。


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