保護者会3日間のうちの2日が終わった。 クラス35人のうち、ひとりは両親が亡くなり、ひとりは事前に済んでいて、 ひとりは不登校で休学に入ったから、32人が対象で、 そのうちの24人が金曜ときょうの2日間で終わった。 明日は8人だけだからかなりラクである。
いつの世もだいたい、のんきな子に親がやきもきするという構図は 変わらないようである。 私のように、短絡的でいい加減な親にはめったに出会うことがない。
私は娘の中学時代に、娘の勉強意欲には見切りをつけた。 だから、中三のころには、親の第一希望は家事手伝い、とまじめに宣言した。 けれども娘は家事専業はさすがにイヤらしくて、高校進学を希望した。 成績はオール3程度で、地元の数校の公立高校には入れそうにない。 近いところには私学が2校ある。 その中の、カトリック系の高校に推薦してもらうことにした。 私学に入れるなら、公立と大差ない私学に入れてはつまらないからである。 娘は淡々とその学校に通い、皆勤した。 成績も、中の上か上の下あたりをいつも維持していたが、 普段はのんびりやっているので、大学進学などは私は考えていなかった。 今度こそ、家事手伝いで親を助けてくれるかな? と思っていたら、 やはり大学に行きたいという。 行くとこなんてないじゃん、と思ったら、 この高校は同じカトリック系の南山大の推薦枠を多く持っていて、 上位者がそちらを狙うので、娘には淑徳大の推薦が転がってきたのである。 普通の高校に行っていたらありえない不思議である。 で、娘は今は淡々と大学に通っている。
その娘の保護者会の折り、担任の先生に、第一希望は家事手伝いと言ったら、 「おとうさん、家事手伝いだけはやめときましょ」と笑われたものだ。 私には切なる願いでも、世間では常識はずれな願いだったようだ。 しかし、もしも私が娘に、大学には絶対行け、このレベルの学校に行け、と 躍起になっていたら、娘は家事手伝いするしかなくなっていたかもしれない。
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