TENSEI塵語

2004年11月19日(金) 吹奏楽部の新活動

ほとんど部活動のことは書かないが、吹奏楽部顧問である。
ただ、去年赴任したときに、部員が3年生に1人だけという廃部寸前の所へ、
役員をやってる事情もあってとりあえず副顧問として入れてもらって、
部員も10人に満たないけれどとりあえず廃部は免れて、
正顧問は優秀なホルン吹きで県下のマーチングの権威でもあるから、
部の活動はほとんど正顧問に任せて、
私は外の仕事ばかりして、部活を見ないでさっさと帰らせてもらっている。
先日の30周年記念行事で、部員10人で校歌と君が代の伴奏をしたが、
その際もほとんど正顧問にやってもらって、
私は楽器運搬の手配だとかちょっとした手伝いをしただけですんだ。

その行事がすんで、1、2年生7人になった。
フルート1人、アルトサックス1人、バスクラリネット1人、
ホルン2人、ユーフォニウム1人、パーカッション1人という構成である。
合奏するにもアンサンブルを組むにも、途方に暮れるような編成になる。
活動不可と言ってもいい。
とりあえずこれから4月まで、どう活動したらいいのか、、、
生徒がやる気がなくて閉店するならそれでいいと思っても、
残念ながら、どんな形でも何かをやりたがっている生徒が集まっている。

それで悩んでいた先月末、吹奏楽祭の折り、混声バンドのメンバーで、
市内の高校(入学生の成績がTop の学校なのでT高校としておこう)の
生徒が、初演奏会のチラシを吹奏楽祭プログラムにはさみたいと言ってきた。
この学校は、ここ3、4年、コンクールでもなかなかいい演奏をしている。
中学時代にいい訓練をしてきた生徒が多く集まるようになったようだ。
「T高校もそろそろ演奏会をやりな、って勧めようと思ってたけど、
 やることになったかね」
と言うと、
「校長先生がこういうこと好きらしくて、やれって言われたそうです」
何だ、自分たちでやりたいと思って決まったわけじゃないのか、、、
しかし珍しい話だ、この地域では進学トップを守るために躍起になってる
学校なのに、校長がこんなことを推進するとは。。。
「先生の学校の子たちも一緒にやりませんか?
 そしたら、先生に練習見てもらえるし。。。」
それを聞いて、さっとこれからの7人の部員の展望が開けたのだ。
3月21日のこの演奏会に、本校の部員も参加させてもらう、、それ以外に
活動の術はなさそうだし、漫然とやるよりも充実感があるだろう。

吹奏楽祭の日に、そのT高校の顧問にそのことを話したら、
彼も大いに乗り気になってくれたし、
その翌日、部員たちに話してみたら、7人中5人は大喜びだった。
1人は技術不足でためらい、1人は休日練習にためらった。
けれども、どんな苦境でもやめないで何とか楽器を続けたいと思っている
子たちは、何とか実現して欲しいと懇願するような雰囲気である。
それで、両校それぞれに管理職や担当部署に相談して、
きょうT高校の顧問から、すべてクリアしたのでよろしく、と連絡が入った。
きょうから試験期間に入ったので、実際の活動は2週間後からになるが、
本来この部員不足では望めないほどの体験をさせてやれそうで、うれしい。
重苦しい肩の荷が降りたような感じである。

ただ、問題点は、その演奏会の前日、3月20日が私の市吹の定演で、
前日練習につきあえなくて、しかも慌ただしいということだ。



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