台風23号が紀伊半島から上陸し、岐阜市のやや北側を通って行ったようだ。 その夜9時台の前後の時間帯はいたって静かだったが、 午後3時ごろから8時ごろまでかなり激しい風雨だった。 きょうは、朝8時前から暴風雨警報が出たので、授業はなく、 午前中いくつかの雑用を終えたので、昼過ぎから休暇を取って帰った。 帰ってから風雨が始まったので、いい選択だった。
長良川沿いの区域の民家に、避難勧告よりも強制力のある非難指示が出た。 長良川のこのあたりには、川から数十メートル離れたところに堤防がある。 その堤防の切れ目には水門があって、危険になるとそれを閉じる。 その堤防の中にある家々に出たわけである。 数年前危険だった時にも、避難を呼びかけながら車が走っていたけれど、 あの時でも確か勧告の域でしかなかった。 あの時私は翌朝川を見に行ったけれど、ぎりぎりまで増水していた。 ぎりぎりというのは、川岸にある道路はとっくに川底の仲間入りをして、 そこから2メートルほど盛り上げたところに建っているホテルの玄関が 波打ち際になってしまっているという状態である。 そんな状態だから、川幅もいつもの3倍くらいに広がり、 濁流が勢いよく流れ、TVで大黄河を見ている印象と同じになった。 今夜はあの時以上の危険な状態なのだろうか?
長良川が危険な増水になるのは、このあたりで大雨になるからではない。 川上の郡上で大雨になると、このあたりも増水するのである。 TVのニュースでこの地方の大雨情報となると、郡上市ばかりである。 確かに危険な要素を満たしているわけだ。 明日の朝どうなっているかは、今のところさっぱりわからない。 雨はもうやんで、虫の声さえ聞こえているけれど、 川の水はこれからやって来るものだからだ。
それにしても、こんな時期にこんな大型台風というのも珍しい。 しかも、あとに24号が続いている。 今年は台風の上陸が記録的な回数だそうだ。 のろのろと何日もかけて日本列島の南を西進し続けた揚げ句に、 四国のあたりで急に進路を北に変えて上陸した、根性悪い台風もあった。 何か、、、あまり素直な自然現象とは思えない雰囲気もある。
先日「デー・アフター・トゥモロー」を見てから、 こういう台風のような大きな異変に遭うときだけでなく、 ちょっとした空模様の怪しさにも、何か不思議な胸騒ぎを覚えるのである。
|