TENSEI塵語

2004年09月07日(火) モザイク画が完成

8月の中旬に、担任として準備に4日間をかけたモザイク画が昨日完成した。
この驚きと感動は、生徒にとっては予想以上に大きいようだ。
全体の40分の1くらいのノルマの色紙貼りをしている時には
何をしているかよくわからないのに、
それらを全部貼り合わせると意味あるものに変貌するからだ。
すごいすごい、という感嘆の声の後で、多くの生徒が、
自分がやっていたのはどの部分かを探そうとする。

生徒は実はまだこの作品の本当のおもしろさを知らない。
離れて眺めると、あたかも写真のように見えるところが醍醐味なのである。
1センチ四方の細かい紙片なら教室の端から眺めれば十分だと予想したが、
実際教室の後ろに展示して教壇から眺めても、角角のモザイク模様である。
もう1教室隔てた廊下から渡り廊下に入って、その窓から見てみると、
それで何とか写真ぽく見えるのだが、全部は見えない。
やっぱり体育館に展示できるようにするべきだったかな、と後悔し、
体育館に展示するには規模が小さいことを更に後悔した。
ま、しかし、今回は苦肉の策から出た、私自身にとっては試作品なので、
作り方、準備の仕方、実際の効果、、、等がわかっただけでいいだろう。
今後、困ったときにはこの手があるし、それにはどんな労力がかかり、
どういう準備をすればいいか、気楽に対応できそうである。
今回よりも早く始めることもできるだろう。

ところで、昨日完成し、看板にあたるものも作らせた。
何かと順調に作業が進み、2、3人の怠け者が昨日になって、
手伝ってもらいながら自分のノルマを仕上げるというけしからん事態も、
時間の使い方からすればかえって好都合なほどであった。
昨日は何しろ朝から夕方まで準備時間になっていた。
しかも、きょう、午後全部が準備時間として設定されていた。
それで、昨日は何もかも終わらせようとすれば終わらせることができたのに、
展示場として机を配置したり、片付け・清掃したりという仕上げの作業は、
きょうのためにとっておいた。
さらに生徒が思いつくことは何でもやらせるつもりでいた。

ところが、きょうは、午前11時半に暴風雨警報が出てしまった。
生徒は、午前中の映画鑑賞が終わるとともに帰宅せざるをえなくなった。
活動したい生徒も、帰宅を強制されるわけだから、残すわけにはいかない。
ということは、どういうことになるのかというと、
昨日残しておいた作業は、担任がひとりでするはめになるのである。
大した作業ではないから、1時間で終わったけれど、
しかも、いちいち動きの悪い生徒たちにあれこれ指図する必要もないから、
かえってラクだったのかもしれないけれど、
授業のある時にはなかなか出ない警報が、何でこんな時に限って
テキパキと出るのか、釈然としない気にくわない展開だった。


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