TENSEI塵語

2004年08月22日(日) 委嘱作品の練習

昨日・きょうと混成バンド練習会があった。
あった、なんて傍観者的に書くべきでなく、練習会をやったと書くべきかな?
例年のごとく、日程や会場の算段をしたのは私なんだから。
ただ、今年は例年と違って、選曲に腐心する必要がなかった。
京都の作曲家、櫛田てつ之扶(「てつ」は月失という字である)氏に、
吹奏楽祭40周年記念の委嘱作品を依頼してあったからである。
今年の2月23日に櫛田氏を案内して木曽川沿いを回ったのは、
この委嘱作品のイメージや題材を得てもらうためであった。

その作品は予定より1ヶ月ほど遅れて8月上旬に事務局のKの元に届いた。
彼はそれを楽譜ソフトフィナーレで清書したが、
パート譜は昨日の練習の集合時間になっても届いていなかった。
発足式を始め、今回の趣旨を説明し、学校ごとの自己紹介をしあい、
そろそろ楽譜がないと困るなぁ、、と途方に暮れ始めたときに、
ぼん、と楽譜の束が目の前に現れた。
こういう企画は、なかなかのスリルを伴う。
しかも、届いたのは第2部だけである。
第1部は「明日の昼ごろ」などという報告である。
私のこの曲の下調べも、2日前にようやく添付ファイルで送られてきた、
未完成のスコアのファイルである。
それをミディ音源で聞き、スコアを印刷していくらかの下調べをしておいた。

その曲は「交響詩曲 木曽川風情」という題名である。
場面ごとに表題がついていて、全体を通して見ると、
「犬山城追想」「犬山まつり」「木曽川に沿った河川敷公園にて」
「曼陀羅寺」「国府宮はだか祭」という構成である。
地元の人間にとっては何だかこそばゆいような感じもあるが、
音楽的要素はかなり私好みの曲なので、練習もなかなか楽しい。
しかも、ほとんど、生徒たちが聞かせてくれる現実の音を聞き、
スコアを眺めながらスコアのさまざまな要素を読み取りながら、
いろいろと指示を与えていく、緊張感のある練習である。
K氏の楽譜の清書が遅れて、
第1部を実質30分程度しか練習できなかったのが残念だった。


(ちなみに、アテネの女子マラソンを傍らで映したまま、これを書いた。
 野口みずきが金メダルを取り、日本の2人も5位、7位の入賞だった。
 世界記録保持者のラドクリフが36キロ地点でリタイアした。
 暑いだけでなく、上り坂のかなりきつい苦しいコースだったようだ。
 野口はゴール後、ドクターチェックに入ってしまったらしい。
 そういえば4年前、やはり混成バンドの練習日、朝練習会場に着く直前に、
 高橋尚子の金メダルの瞬間をラジオで聞いていたのだった)


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