TENSEI塵語

2004年05月02日(日) 「冬ソナ」(3)

昨日第6話まで見て決めた。
以前よく行っていたCD屋のサービス券が1万円以上たまっている。
最近はもう、楽天で最安値の商品を探して注文するようになってしまい、
わざわざ仕事帰りに遠回りしてその店に行くこともなくなってしまった。
それで、そのサービス券を全部使って冬ソナのDVDを買うことにした。
その店とのつきあいもそれでおしまい、というわけである。
きょう、私の実家(?)へちょっと寄ることになっていたので、
そのついでにそのCD屋に回った。
全巻手に入れるつもりで行ったし、第1・2集とも置いてあったけれど、
定価でしか売ってないのを見て、考えを改めた。
第1集だけを3600円支払って買って帰った。
第2集を楽天のショップで2割引ぐらいで買うと、
ほとんど第1集をただで手に入れて、第2集だけ定価で買う勘定になる。
ま、そう悪くない買いもんじゃないかな、、というわけである。

夕方から第7話から9話まで、つまり第1集の終わりまで見てしまった。
自分がそんな体験をしたわけでもないのに、
ユジンの苦しく揺れ動く思いが如実に伝わってくる。
あちこちにいいセリフがちりばめられている。
ついつい、もう1度見直したくなってくる。
バックに流れる音楽にもやられっぱなしである。

ユジンにとって、ジュンサンがいよいよこれからというときに、
去ってしまったということは、忘れがたくなる大きな要因である。
突然ふいにいなくなることほど気持ちの整理のつけがたい事態はないだろう。
さらにそこに、幼なじみのサンヒョクが常に求愛しつつそばにいる、、、
作者が意識しているかどうかわからないが、
これもユジンがジュンサンを忘れられなくしてきた大きな要因である。
ユジンにとって、サンヒョクは、幼なじみの友だち以上ではないのだ。
ところが、純真にして善良なサンヒョクは子どもの時からの思いを
大切に育て続けてきている。
ジュンサンさえいなければ、当然結婚相手は自分だ、と確信してきた。
こういう男が常にそばにいるものだから、
ユジンはこういうつきあいに関して広い見方をすることを許されなかった。
サンヒョクのような男がそばにいなければ、ジュンサンのことは
思い出の片隅に置いておけるような恋愛もあり得たかもしれない。

サンヒョクにしてみれば、やっと、おそらく20年越しの恋が成就する、
その矢先にミニョン(=ジュンサン)が現れて、ユジンが動揺してしまう。
けれども、実に冷静な見方をすれば、そのおかげで、
ユジンのサンヒョクに対する気持ちが幼なじみの友だち以上でないのが
明らかになるのである。
それは、本当はいいことなのだが、サンヒョクの気持ちはおさまらない。
婚約までやっとのことでこぎつけた後だっただけに、
第6話あたりから、純真で誠実だったはずのサンヒョクの心も
徐々に壊れて行ってるようだ。


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