TENSEI塵語

2004年02月09日(月) 大衆の脅威

今朝の東海ラジオでこんなことを話していた。
ブッシュ大統領の支持率は落ちて48%になっている、
ブレア首相は、退任を迫る世論が過半数に達してしまっている、
イラク戦争に対する批判がますます高まっているようだ、
ところが、日本では、自衛隊のイラクへの派遣について賛成が増えて
過半数になったそうで、、、日本という国は何かおかしいんじゃない?

そう、今始まったことじゃなく、本当にずっと長いことおかしいのである。
おかしな大衆が自民党を甘やかしすぎたせいで、
もうどうしようもないところまで来てしまっているのである。
濁流に逆らって新しい土地に救いを求めるよりは、
濁流に流されて滝壺に落ちる方が安心できるような国民性である。
いや、滝壺が待っていることなど知らないのだろう。

今回の件についていえば、「イラク攻撃を支持します」という首相の暴言が
なぜ軽く見逃されてしまったのか、まったく不可解である。

一方、英米では、イラク攻撃のころは支持者が上回っていたはずだが、
その後の情勢がかんばしくないからと言って、
国家のリーダーに見切りをつけようとする人が増えていることになる。
これもまた、大衆の恐ろしさを感じさせる。
さんざん踊らせておいて、今になってゴミ箱へポイしようとしている。
でも、まだこちらの方がましである。
誤りを全部「世の流れ」にしてしまって正当化するよりはうんとましである。


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