TENSEI塵語

2004年01月28日(水) 小還暦

十干と十二支の組み合わせが一巡する60歳が還暦で、
この場合、甲子、乙丑、、、と十干の方が上にあるので、
10年ごとに小還暦と言うべきかもしれないが、
十二支の方が一般的にわかりやすく広まっているから、
私自身はこれを小還暦と呼んでいる。(もちろん一般にはそんなものはない)
まあ、ちょっとした区切りである。

この前の小還暦の時は、36歳だったわけだが、
部活の生徒たちが祝ってくれたのを覚えている。
その前後7、8年の間、毎年部活の生徒が何らかの形で祝ってくれたのだが、
その年は誰々の時だったかをよく覚えているのである。
その10日ほど前に、
「○○ちゃんの誕生祝いしたいから、先生、おめでとうって書いて」
と言われて、B紙を何枚も張り合わせた紙に、筆で大きく書かされた字が、
その日部活に行くと前にでかでかと貼ってあったのだ。
してやられた〜、というわけである。はめられたのだ。
「自分でお祝い書いてる〜」と大笑いされて、短く派手なお祝い会が始まった。

それを思い出して、あれが12年前だとすると、
あれからいろんなことがあったものだなぁ、、、としみじみ思う。
大学卒業してから何か知らないうちに20年以上経ってしまったと思い、
いったい何してたんだろうみたいな虚しい思いにとらわれることもあるが、
こうして視点を変えて思い起こしてみると、何と多様であることか。。。
何ごとも、ふと視点を変えて眺めてみるとおもしろく眺められるものだ。

次の還暦のころには、目もろくに見えなくなっているだろうし、
頭もほとんど毛がなくなってるだろうし、よぼよぼしてるだろうし、
その反面、仕事からの解放という信じられないような夢の実現が待っている。
うーん、それより、ちゃんと生きてるかどうかもあやしいものだぞ。


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