久々にまた不本意な早寝早起きをして、翌朝になってからの一筆である。 昨夜、9時を回ったころから全身がだるくてたまらなくて、 10時前にちょっと横になった、、、気がついたら朝の4時だった。 起き出てコーヒーを入れながら、どんな思いにとらわれているかというと、 毎晩寝酒としてちびちびやっているウイスキーを飲み損なった無念な思いである。 同時に、その反対に、今夜は労せず休肝できてよかったという思いもある。 今夜のように、不覚にも討ち死にしてしまうようなことがなければ、 容易に断念できないでいるわけだから。
爺さん寝のベテランであり権威でもある橋本さんの推奨に限らず、 早寝早起きは、ほぼ普遍的に認められたよき習慣であり、 おまけに深酒を免れるというありがたい特典つきなのに、 自らこの習慣を作っていこうという気になれないでいるのは、 酒の楽しみもあるけれど、遅寝早起きの習慣が長かったからだ。
高校時代は、3時4時に寝て6時に起きるような毎日でも、 学校で居眠りということもなく過ごしていた。 読書や作文の楽しみが深まるにつれて、夜中の生活も深まったわけだ。 大学時代は、規則正しい生活など続くわけもなく、 (何せ、友人づきあいやそれに伴う飲食が未明に及んだりもする) レポートや論文や、サークル活動に忙しかった時期などは、 昼夜逆転の毎日が続いたりした。 教員になってからは、最初の2年間は定時制だったので、 自然と寝る時間は遅くなり、たいていは普通の時間に起きていた。 全日制になってから、数年前までの約15年間は、 常に仕事が山積みのままたまっているような生活で、 毎日持ち帰りの仕事に追われていた。 何より部活動が忙しく、合間に仕事を片づけようとしても追いつかない、 学校で仕事を片づけていても、中断させられることの方が多い、、、 仕事が遅いと言うことでは、常にワースト3に名を連ねていた。 仕事は持ち帰らない主義、と悠然としている人たちも周囲にいたけれど、 とてもそんなのんきなことは言っていられない。 当然帰る時間も遅いので、深夜まで仕事に追われることになっていた。
こういう場合に、まず寝てから仕事をする習慣にすれば、 早寝早起きの習慣ができて、健康的な意日となるわけだが、 私には、そんな恐ろしい選択はできなかった。 生徒の中に、試験の際に、朝起きてテスト勉強しようと思って早く寝たのに、 早く起きられなくて何も勉強できなかったと告白する者が時々あるけれど、 それと同じことになるという不安のためである。 まず、明日までの分は片づけなきゃ寝られない、、、そんな中で、 ちびちび酒を飲む楽しみも習慣になったわけである。
ここ何年かは、持ち帰りの仕事も激減して、 のんびり過ごしていいはずの夜が多くなっているはずなのだが、 急ぎの仕事に追われているという強迫観念からはまだ解放されていない。 頭の中に長く巣くってしまった観念は、なかなか追い払えないものである。 昨夜のように、たまに起きていられなくなってうたた寝を強いられるのは、 たいへんありがたい贈り物のようなものである。
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