TENSEI塵語

2001年08月06日(月) 司書講習会初日

4日間も朝から夕方まで同じ講義を聞き続けるなんて・・・と思いつつ、
早起きを最大の不安に感じ、4日間のキャンパスライフを仄かに楽しみにしていたが、
後者は完全に期待はずれということになった。

まず、朝だが、先日から大会がらみで早寝早起きはめどがついている。
昨夜11時ごろに寝たが、夜中の2時半ごろから目が覚めて、
その後眠ったり覚めたりを3、4回繰り返して5時前に起きた。
6時半過ぎのバスに乗ると、7時発の特急に乗れた。
そうすると知立の駅から8時発の大学行きのバスに乗れた。
今朝は行き当たりばったりで行ったが、要するにこのコースでいいわけだ。

ところで、キャンパスライフの方だが、私のイメージでは、
時間的にも空間的にもどこかゆとりがあって、
しかも、講義を通じて何かしら〈哲学〉的な収穫がないといけないのである。
ところが、講義室の300以上の座席は満席で窮屈だし、
休憩時間も、10分と50分と10分。
生協の食堂は殺到して盛況だから長蛇の列。
昼食後の缶コーヒーと煙草もゆっくりしていられない。
帰りのバスは満員な上、車で帰る人たちと一緒になるので渋滞。。。
それなら少し帰りを遅らせようかと思っても、生協は終わっているし。。。

講義の主要部分はといえば、日ごろ目の当たりにしていることを言葉にしただけか、
予算が実際にはその通りに下りてきていないのに、理想の蔵書数・予算の話ばかり。。。
その3倍くらいの余談が入るから、余談をなしにしたら1日半で済んでしまいそう。。。
でも、まあ、こういうのは時間拘束の方が重要なんだろうから、
余談はサービスとして好意的に受け止めるべきなのだろう。

大学時代には、1日2、3講座が普通で、間に1、2時間の空白があったり、
1日4講座埋まっていても早く切り上げる授業があったりしてうまく回っていたものだし、
何といっても(つまらない講義もあったけれど)、いくつも発見があってよかった。
未知の世界に招待されるようなところがあった。・・・。

ただ、きょうの講義室は今年から冷房が入ったそうである。
去年は、みんな汗だくだくで講義を受けていたそうである。
想像するだけで地獄的である。
去年、参加の返事をぐずぐず遅らせていたおかげで定員が満たされて免除してもらえた。
これだけでも実に幸運だったわけである。
しかも去年だったら図書の経験年数が足りなくて8日間受講しなければならなかったのに、
今年は、経験年数が基準に達しているので4日間でいいわけである。
優柔不断なぐずぐずも、時には幸運をもたらすことがあるようだ。


行き帰りに鈴木光司の「ハッピー・バースデー」を読んだ。
「リング」3部作の外伝みたいな作品集で、
「らせん」の高野舞のビル屋上での死の場面、
「リング」の貞子の恋人であった遠山という男の物語、
「ループ」の杉浦礼子の後日談、という3作が収録されている。
文庫本のタイトルにもなっている3作目は、
「ループ」の苦味のある読後感を補ってくれる感動的な作品だった。


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