たりたの日記
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2018年07月23日(月) |
チャント 〜天空の歌声 |
オーストリアのシトー派ハイリゲンクロイツ修道院 の修道士が歌っている 「チャント〜天空の歌声」というCDを、ここのところ、昼となく夜となく聞いている。静かで穏やか、そして清らかな光に包まれる。大きな慰め。出会えてよかった。
このアルバム は修道僧が一日の最後に毎晩唱えるコンプレトリウム(終課)や、レクイエム(死者のためのミサ曲)などが取り上げられていて、まさに天国と地上を結びつけている祈りの歌だ。
グレゴリオ聖歌入門クラスで教えていただいたコンプレトリウム(終課)のラテン語のチャンツをわたしも寝る前に唱えるようにしているが、以前からこのコンプレトリウムの音源を探していながら、なかなか出会えずにいた。それがつい最近、グーグルの検索で見つかり、アマゾンの中古CDを購入できた時は嬉しかった。 聴いてみると、修道士の葬儀で歌われる「イン パラディズムズム(天国に)」など、初めて聞く美しいチャンツもあり、出会えた喜びはさらに大きい。
録音は「2008年3月31日〜4月3日」。UKで発売された当初は究極のヒーリングミュージックということで、かなり話題になったようで、日本ではユニバーサル ミュージックから発売されたが残念なことに今日本版は中古でなくては買えないようだ。 貧しさと労働とを重んじるシトー派修道会についても、とても心引かれていたので、この祈りの歌と巡り会えたことにとても感謝している。
シトー派修道会について
Sacer Ordo Cisterciensis 1098年フランスのシトーに創立されたカトリック修道会。モレームのベネディクト会修道院の修士たちが規律のゆるみを嫌い,戒律に厳格に従うためその大修院長ロベルトゥス (ロベール) の指導を仰いで新たに開いたもの。クレルボーのベルナルドゥスの入会後興隆したのでベルナルド会とも,またその修道服から「白衣の修道士」とも呼ばれる。3代目の修道院長のとき基礎が固まった。すなわち,規律によらない衣食を禁じ,絶対的共同生活を規定し,周囲の社会との交流をもたらす所有を禁じ,労働を再導入した。会員が同じ戒律,習慣に服すること,全修院長が1年に1度シトーに集り総会を開くこと,母体となった修道院の院長はそこから派生した各修院を1年ごとに巡察することの3点を特色とした。また牧羊によって毛織物を中心に 12世紀の経済界でも重要な役割を果した。 12世紀を過ぎると衰退に向い,宗教改革時に北方でのシトー会は消滅。 17世紀のド・ランセの改革による厳律シトー会はトラピスト修道会として知られる。
ハイリゲンクロイツ修道院 (ウィーン) チャント〜天空の歌声
chant MUSIC FOR PARADISE I.イン・パラディズム(天国に) 01. アンティフォナ《天使らが汝を天国に》および詩篇121(122) 02. レスポンソリウム《神の聖人らよ、援助に来たまえ》 03. レスポンソリウム《主よ、われを解き放ちたまえ》 04. ハイリゲンクロイツ修道院の鐘 II.レクイエム(死者のためのミサ) 05. イントロイトゥス《主、イエス・キリスト》 06. キリエ 07. グランドゥアーレ《主、イエス・キリスト》 08. トラクトゥス《主よ、イエス・キリスト》 09. オッフェルトリウム《主、イエス・キリスト》 10. サンクトゥス 11. 奉献後の歓呼(祈念唱) 12. アニュス・デイ 13. コンムニオ《主よ、永遠の光を》 III. コンプレトリウム(終課) 14. 神よ、われの保護に 15. イムヌス《光の消えゆる前に》 16. 詩篇4 17. 詩篇90(91) 18. 詩篇133 19. 小レクツィオ 20. 小レスポンソリウム 21. シメオンのカンティクム《主よ、今こそ御身のしもべを》 22. キリエ 23. 閉祭の祈り 24. サルヴェ・レジナ 25. ベネディクツィオ 26. ハイリゲンクロイツ修道院の鐘 IV. スピリトゥス・ドミニ(主の霊が) 27. 聖霊降臨の祝日のイントロイトゥス《主の霊が全世界を》 28. 聖霊降臨の祝日のコンムニオ《突然天より》
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