たりたの日記
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2018年06月30日(土) |
気功とセラピーの1週間 |
6月22日に、体験入院などいった悠長な選択肢はなく、駆け込みで、藁にも縋る気持ちで帯津三敬病院に入院して、1週間が過ぎた。 病状として、よくなっている点はまず熱が出なくなっていること。この熱には12月以来悩まされてきたことなので、まずはうれしい。 問題のステントもうまく機能を果たしてくれているようで、黄疸の問題からも今のところ解決されている。
残る問題は、腹痛と下痢なのだが、これが、なかなか悩ましい。様々に痛み止めを追加しても、もうひとつおもわしい結果に至らず、きりきり、ヘロヘロ、トロトロに加え、ゴロゴロが加わり、トイレの中に閉じ込められる時間は多い。下の売店に行く時にすら、ゴロゴロの対策で、一通りの着替えを持ち歩く。
この病院にも魔法の薬なんてないのだが、ただ寝ていその時をやり過ごすということの他に、わたしのようながん患者が行なうことのできるプログラムがいくつも用意されている。 また、動くことはできない患者でも、ベッドに寝たまま、鍼や、アロママッサージ、びわ温灸などを施してもらえる。
ここに来た時には、気功や太極拳などはとてもやれないないだろうと思っていたのに、けっこう、朝7時20分からの気功や太極拳には出ることができ、開催されてい早朝の5つのプログラムの内、4つに参加することができた。朝は比較的調子がよいのも有難い。
昼間の、プログラムは、その日の体調と相談しつつ。どれも、癌の患者さん達のためにアレンジされたものなので、無理な動きというものはなく、これをきちんとやれれば、お腹の調子も整っていくのではないかという希望が持てる。
それにしても、気功と言っても歩く気功から、太極拳、呼吸法と様々。外から気を入れてもらう「外気功」はこれまでに馴染んできたスピリチュアールヒーリングそのものという気がした。
1日に20分から30分ほどの、気功や太極拳のクラスが3つから4つあり、名誉院長の帯津氏のお話も、週2回あり、なかなか、ためになるホッとな話題の楽しい話だ。道場で開催されているプログラムのうち、これで半分は体験できたかな。
この、道場でのプログラムの時間を待って病室にいると、びわの葉のエキスで、身体を温めなから施術してくれるびわ温灸師、伝統的な鍼灸の施術師そして、アロマオイルをその人の体調に合わせて調合し、それでマッサージを施してくれるアロマセラピストが訪ねて来てくれる。びわマッサージは週5回、鍼とアロマは週2回。
鍼灸のつぼについても、アロマの精油の効果効能についても、知りたいことばかりなので、興味深く、つい、いろいろ質問してしまう。
この他に、心理カウンセラーによる、カウンセリングや、イメージトローニングの個人セッションが、無料で提供され、週一度の音楽療法は、参加者のみなさんで、なつかしい歌や童謡などを歌うのだか、こちらも個人的に時間を取って、自分の求める音楽と触れ合う時間が持てるような機会を持つこともできそうだ。もう、声も出なくなったと思っていたのに、わたしの母親くらいの年齢の方々となつかしい歌を歌いながら、こんなふうに素朴に歌う事の喜びも忘れていたなと思う。
ここまで、書いてみて、なに、わたしって、この1週間、こんなに元気に合宿生活していたっけ?とわれながら頭をかしげるが、 お腹のきりきりやゴロゴロの不快感、食べ物が目の前に出てきたら、おおよそ拷問としか思えないような食欲不振、本にも、音楽にも集中できない、ヘレヘロ状態と同時進行で日々が過ぎる。以前のように、食べ物が美味しいと感じたり、スタスタと歩けるような日が来ることが今は夢のような事に思える。痛みのために、脂汗がひたいに滲む、そんな日常ではあるのだが。そんな時には、「主よ、哀れんでください」という短い祈りを繰り返す。夜中に起きて再び眠りにつくのが難しい時には、ロザリオの祈りを唱える。
実は今日は外泊許可をもらっているので、 午後から自宅で過ごし、明日の午後、またこちらにもどってくるという予定。 今のところ、お腹の調子は落ち着いている。 なんとか、念願の、自宅のお風呂にどっぷり浸かりたいものだ。
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