たりたの日記
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2018年05月24日(木) 月曜日からのこと

今日はもう木曜日かかぁ。
ここのところ、一日熱が出っぱなしという日々だったので、流石に、書く気力がなかった。
今日は朝から微熱程度で、腹水でお腹は圧迫され苦しく、抗生物質の副作用の為か下痢に悩まされてはいるが、エネルギーは幾分か上がっている。
今のうちにその後の治療について書いておこう。
月曜日にお腹に管を差して胆汁を体外に出すドレナージュを行い、火曜日に今までのように内科医が内視鏡で新たにステントを追加するという予定だったが、月曜日に担当の外科医の手術が長引き、この日のドレナージュはキャンセルとなった。

そこで、火曜日の午前中に担当の外科医がエコーで画像を見ながらお腹から管を入れ、今のステントがどこで詰まっているかを調べて下さった。その結果、ステントそのものには問題はなく、ステントから繋がる腸がカーブしているため、そこに胆汁が鬱滞していることがわかった。そこで、一方では、その鬱滞しているところに直接管を差し外に胆汁を出すとともに、その管を利用して、腹部から、蛇行している腸にステントを入れるという作業がなされた。

これまでの内視鏡での手術は鎮静剤ですっかり眠ってしまうので、何が起こっているのか分からなかったが、今回は、エコーの映像を見るため、患者が時々息を止める必要があるので、痛みは全く感じないものの、意識はあり、周囲の声も聞こえていた。

手術室は担当医の外科医の明るく自信に満ちたエネルギーにリードされ、補佐役に入っている内科医と若い外科医、看護士達たちとのやり取りも好ましかった。
長いワイヤーを使われたり、さまざまな器具が使われているのが分かり、なかなか面白かった。
ひとつ、印象に残った会話。外科医が内科医に、ところでこれ(多分メタリックのステントのこと)1本、幾らするんだっけ?という質問に、22万7千円ですという答え。
前回と今回、2本のステントで、45万4千円、そんなに高価なものなのかと驚く。

アメリカの保険制度では余命が半年以上保障されている患者しかメタリックステントは許可されていないという記事を読んだが、日本の保険制度は有難いものだと思ったことだった。

また胆汁の検査で新たに、緑膿菌という細菌も見つかり、これに対応する抗生物質も加わった。これで何とか熱の問題が解決してくれ。黄疸の方は一旦下がり、今日は横ばいということなので、まだ解決したようではないようだ。腹水については、利尿剤の効果がなければ、アルブミンの点滴で対応してくれるようだ。腹水を抜く前にはまだ間がありそうだ。

16時、37・7度、そろそろ熱が上がり始めたが、この時間までは起き上がることもできた。故郷の椎茸やお茶を送ってくれた大学時代の友人と数年ぶりに電話で話し、元気をもらった。
午後1時から2時まで、緩和ケア棟にある、素敵に設えた瞑想ルーム(2年以上もこの病院のお世話になっていて、瞑想ルームの存在を2日前に知った!)で、瞑想もできた。

昨日は、ちょうど夕食前に、英語教室の卒業生のお母さん方が2人、手作りの野菜や椎茸のエキスの溶け込んだコンソメスープと、甘酒を持ってきてくださった。何も食べられないと思っていたのに、スープは身体に行き渡る美味しいさで、甘酒は夜間の熱の間に度々飲み、よい栄養補給ができた。
感謝!


たりたくみ |MAILHomePage

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