たりたの日記
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2018年04月13日(金) 医師との面談の日

相変わらず、午後から、場合によれば昼前からの高熱が夜中まで続いているが、今は幸い、まだ熱が出ていないので、前回の医師の説明の事を記しておこう。

13日の医師との面談には、大阪から次男夫婦が、さらには、ベトナムから長男が戻ってきて、家族全員で参加することとなった。

医師の説明は明瞭で、今回の3回のステント挿入の経緯、また、今の状況、今後の見通しの事など、質問と回答も含めて、満足のいくものだった。

わたしの場合、胆嚢も、胆管もほぼ切除してあり、肝臓と繋がる胆管の根元の部分を腸に縫合し、胆汁が腸に流れ込むようになっているのだが、今回の再発は、ちょうど、その縫合されたあたり。

それによって、肝臓の右側に伸びている右胆管は癌のため、その管が散り散りになり、機能していない。一方、左胆管の方はまだ機能はしているものの、閉塞寸前になっているので、今回のように黄疸の数値が高くなったり、鬱滞している胆液に腸内の様々の細菌が侵入して、胆管炎を起こし、高熱が出るという症状が起こっている。

それを解決するために、最初の主治医の見立てでは、左胆管は、1本の管から3方向へ伸びているので、その枝分かれする前の太い胆管にステントを入れるということだった。
ところが、3日に内視鏡担当の内科医がそこにアプローチしようとしたところ、根元の胆管部は崩れており、3本の胆管に分かれていたので、その中奥の一本にステントを挿入した。それが画像の関係で、右側の胆管に入っているように見えたということだった。

しかし、奥の1本にステントを入れても、熱の状況が変わらないので、10日に再度ステントを挿入することとなり、今回は、手前の2本の胆管にステントが入った。
これで、枝分かれした胆管すべてが、ステントによって腸と繋がってはずだが、今の問題は、それでも高熱が治らないということ。

考えられる理由の一つは、ステントの位置にズレがあり、うまく流れを作っていないということ。もうひとつは、すでに機能不全になっている右側の胆管内の炎症。これに関してはドレナージュはできない。
熱が今後も続くようであれば、再度内視鏡で、ステントの位置を微調整するということになる。

それでも熱の問題は残らないとも限らない。その場合は解熱剤を用いながら、家でも生活はできる。当然ながら、熱の継続により、衰弱は進んでいく。
また、一番の危険は、肝臓に血液を送る門脈辺りに癌が生じているので、その門脈が閉鎖された場合は急激な肝不全が生じるということ。

まあ、末期の状況で、突然の状況変化も起こりうることを、家族みなで共有することができてよかった。

医師との面談の前、病院に友人が2人訪ねて来てくれ、教会のことや、今年度の講座の事など話ができてよかった。また、息子達や孫を紹介することができたことも嬉しいことだった。彼女たち、家族も来ると知って、美味しい稲荷寿しや煮物、また、柏餅餅や和菓子をたくさん持ってきてくれていた。
そこで、面談の後は談話室で、いただいたお寿司や和菓子をみんなで食べる。紙皿なども用意していたから、「なんだかお花見のようだね」と言いながら、楽しいひとときに。
もうじき2歳になる宗次郎はテーブルに並べられたご馳走に、目を輝かせた。
お皿にお稲荷さん、かぼちゃ、大根、お肉を載せると美味しそうに次々と平らげるのを見るのは嬉しかった。
ベトナムから戻ってきた長男は、桜餅を口に入れるや、うまい!やっぱり日本だね、と。
わたしは、夕食の分のお稲荷と煮物を確保して、桜餅も柏餅もいただいた。38・5度の熱にもかかわらず!
久々の家族そろってのティータイム。

わたしは、家族のために何の用意もできなかったので、友人達の配慮が身に染みて、ありがたかった。

(4月15日に記す)


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