たりたの日記
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3月25日は夫の、そして4月3日はわたしの誕生日なので、ベトナムに住む長男家族と大阪に住む次男家族から、わたし達にプレゼントが届いた。どれも思いと配慮の込められた贈り物で、しみじみとありがたい。
一番年長の孫は、ベトナムのインターナショナルスクールに通う、小学校3年生のれおだが、プレゼントの中に、れおからの物があった。
まだ荷物が届く前、れおのパパとママから電話で話しを聞いたのだが、みんなでプレゼントを買いに行ったお店で、れおがその品物を見るや、お店の人に自分から “ How much?” と値段を聞き、自分がローラブレードを買うために貯めていた貯金を全部つかって買ったのだという。 「これ、きれいだし、パパママっていう感じがするから」と。 買った後もとっても満足してうれしそうにしていたと伝えられ、胸がいっぱいになってしまった。
それにしても、れおの心の中にどんな事が起こったのだろう。小学校3年生の時の自分を思い出しても、息子達の3年生の時を振り返っても、はたまたこれまで出会ってきたたくさんの小学3年生を思い出しても、自分が欲しいもののために貯めていたお金を、お祖母ちゃんへのプレゼントに使ってしまう小学校3年生というのは想像し難い。
れおがその品物を見た瞬間、ほんとにきれいで、価値あるもので、お祖母ちゃんに買ってあげたいと即座に閃いたのだろう。そしてそこであれこれ迷わずに、心を決め、実行し、そのことに満足したのだろう。 彼の優しさや直感力、決断力や執着のなさ、美意識、いろんな要素が見えてくる。
れおが選んでくれたプレゼントは、木の葉をモチーフにした深いグリーンのネックレスのイヤリングだった。 確かに素敵。わたしが見ても瞬時に心惹かれたと思う。単に美しいというだけでなく、深さとストーリー性がある。 このアクセサリーが、パパママっていう感じがする というれおの洞察力にも恐れ入った。
それにしても、わたしは何と幸せな祖母だろう。 このプレゼントはもちろんわたしの宝物になったが、れおのこの出来事は今後家族の中で語り継がれるエピソードになることだろうと思う。
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