たりたの日記
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2017年09月27日(水) 土、日、月、火

抗ガン剤治療にはパターンがあることが分かったが、それは正確なパターンというわけでもなく、その時々で変化するもののようだ。
まず、抗ガン剤投与の金曜日と土曜日は食欲も体力もあることは、前回までと同様。金曜日の治療の後は、大分名物のとり天にたっぷりのかぼすをかけて食べたく、帰りに、讃岐うどんのお店で、揚げたてのとり天や、野菜の天ぷらを買ってきた。天ぷらが食べたい、食べられるというのは、胃腸が元気な証拠だ。

翌日土曜日も、まだ大丈夫。明日くらいから食べられないモードになるのだから、今の内に肉を沢山食べておいたほいがいいという夫の勧めに乗っかり、お昼は、しゃぶしゃぶとすき焼きの食べ放題へ。肉が食べられるというのは、これも、まだ、胃腸の具合がよいというサイン。しかし、本来なら、美味しいと感じるはずの肉や野菜、ご飯に至るまで、味覚に変化が生じていて、何か苦いような、そのものの味や食感とは異質のものを舌が感じる。食べ物の美味しさや香りをキャッチする舌や鼻がいかに、優れたセンサーを持っていて、それを喜びに変えてくれているのか、こうした状況になって初めて分かること。それでも、栄養補給、食べ貯めが出来た事はよかった。

午後も元気は続き、絵本が好きな孫たちへと、レオ・レオニの「あおくんときいろちゃん」の絵本を日本語と英語で読み聞かせしたものをYouTubeにアップしたりした。子ども達が小さい頃、よく読んだ絵本だ。文庫のおばさんをやっている時も繰り返し読み、貸し出しもしてきたから、かなりぼろぼろになっている本なのだが。先週の土曜日にこのプランを思いついたものの、著作権にひっかかったりするかしらと心配してやめておいたが、営利目的ではなく、個人で絵本を紹介する目的ならYouTubeにアップしても問題なさそうなので。
孫たちや英語教室の子ども達に読み聞かせしたい本はいくつもあるなぁ。元気な時に、少しずつアップしていけるといいなぁ。

翌日、日曜日。四ツ谷の教会にも、東久留米にも行けるほど具合はよくない。夫の運転で、隣町のカトリック教会へ。教会には駐車ができないようなので、最寄駅近くのパーキングから15分ほど歩かなくてはならないが、このくらいなら大丈夫だろう。ミサは9時から10時。その後、この近くの友人のところにかぼすを届け、読み聞かせの絵本を見つけるために、町の図書館へ。
けれど、このあたりから、気持ちの悪さや脱力感、いつもの日曜日に起きていた症状が始まる。こうなると、寝ること以外、できることがなくなる。ゼリーや果物の他は何も食べられない。とにかく寝る。そして、有難いことにいくらでも寝ることができる。細胞が闘っている故の不調なのだから、私はせめて、身体を休める事で協力しなくては。
夜になって、焼き芋なら食べられそうな気がして、夫に買ってきてもらう。今まで焼き芋など、買う事もなかったが、今回はこの焼き芋に助けられている。

翌日月曜日。これまでのパターンに従えば、火曜日か水曜日に熱を出して寝込んでも、月曜日は元気だったので、何とか、夕方からの、高田馬場での文学ゼミに参加できるようなつもりでいたが、予想を裏切られ、朝から具合の悪さは一日続き、ベッドの中で過ごす。胃痛、腹痛、倦怠感と食欲不振、でも、これも今日で落ち着くだろうと翌日からの仕事の事は取り敢えず何とかなるだろうと言い聞かせる。お風呂もシャワーも無理だか、ちょうど、友人がアロマエッセンス入りのおしぼりを沢山送ってくれるたので、よい香りに包まれながら、身体を拭くことができ、有り難かった。

火曜日、起き上がれる!洗濯物を干し、掃除機をかける事ができる。こんな当たり前の事が感謝に思える。部屋を掃除できる事がこんなに清々しい気持ちになるとは。まだまだ熱の心配があるので、調子に乗って断捨離の続きをやろうとはしなかったが、英語教室のハロウィン用品を押し入れから取り出し、飾りつけくらいはできた。食欲はイマイチ。ちょうど悪阻の時の感じで、ご飯や肉が食べられず、果物なら大丈夫。芋と南瓜も。
昼に南瓜を煮て、ニラや冬瓜や人参、あり合わせの野菜を沢山使って肉なしのチャンプルーを作って食べる。
心配していた熱も出ることなく、4時半から6時半まで、英語教室2クラスクリア。
夕食には秋刀魚を焼き、大量の大根おろしとかぼすで食べる。今年ほど、かぼすに助けられることもない。
9時半にはベッドに。今頃になって発熱。しかし、前回のように高熱にはならず、朝まで眠ることができる。

さて、もう副作用のピークは過ぎたのかな?それともこれから熱が出るのかな?元気なうちに庭の仕事とシャワーを済ませておこう。


たりたくみ |MAILHomePage

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