たりたの日記
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2017年04月23日(日) イスラエル聖地巡礼旅日記 5< オリーブ山、嘆きの壁、聖誕教会、ゲッセマネの園>

オリーブ山からエルサレム入城から始まる十字架の道行きを眺望した後、嘆きの壁へ。壁に頭や手を付け、熱心に祈っている方々に混じり、壁に近づいていく。祈りの言葉書いた紙を、ソロモンの時代の組み石の隙間に差入れ、壁に手を当て、祈る。
ユダヤ教の聖地でありながら、イスラム人に管理されているという緊張を伴う場所。ここにもたくさんのポリスの車や、イスラエルの兵士の姿があった。

イエスの聖誕を記念するベツレヘムの教会は、世界各国からの巡礼者が必ず訪れる場所。なかなか進まない長い列での待ち時間の末、ようやく、イエス降誕のスポットに手を触れる。

受難を受ける前の夜、イエスが血の汗を流し祈ったゲッセマネの園に建てられた教会(万国民教会)で沢山の異なる方々と一緒にミサに与る。
ミサは英語、ラテン語、イタリア語、フランス語、アラビア語、と様々な言語で一つのミサが行われ、胸に迫るものあった。キリエ、グロリア、クレド、主の祈りは四線のネウマ譜に書かれたグレゴリオ聖歌で、私にとっては馴染みのものだった。この2年間グレゴリオ聖歌を学んできたことが、ここに繋がった。
礼拝堂の天井も壁も、オリーブの木を背景にし、太陽や月や星とともに、イエスや弟子たちの物語が描かれいる。
英語でのメッセージを聞いている時、天井の白い服を着て、両手を広げているイエスが、
「わたしの愛する子」とわたしの魂に呼びかけてくださるのを感じ、慰めと感謝のを涙に溢れる。罪多く、貧しい、この私にも、そのように呼びかけてくださるのだと。

同行して下さった塩野谷神父が、この旅の始まりの時に、みなさん、おひとり、おひとりがイエス様と出会えますように、と祈ってくださり、これまでの説教の中で、この世の目標は、神様から「これは、わたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。マタイ3:17」と言っていただくことというお話しをいただいたが、この日のミサの中で、このような慰めの時をいただけたことは、これから先、繰り返し私に慰めと力を下さるに違いない。


たりたくみ |MAILHomePage

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